2009年7月29日水曜日

姫緋扇水仙(ひめひおうぎすいせん)

里芋の隣に 姫緋扇水仙 が咲いていた。
懐かしい感じのする花だ。
いち早く風を捉えて揺れていた。
名前に・・水仙が付くとは、今回調べて知りました。

夕立の高鳴り芋の葉に来たる       茜

(ゆうだちのたかなりいものはにきたる)

2009年7月27日月曜日

フェンネル草、松明草(たいまつそう)

畑の花は楽しい。
黄色はフェンネル(ういきょう)の花。2Mにもなり倒れてしまう。
紫は松明草(たいまつそう)。ベルガモット、モナルダともいい
食用ではないが、とても甘い匂いがする。
香水にもなっているようだ。
   
畑に屈んで草を抜いていると、身体のどこかが触れて
いつも良い香りに包まれた。
フェンネル草の茎をサラダにすると、セロリに似た
爽やかさだ。
種が落ち、毎年出てくるから楽しみだった。
でも草取りがねえ・・   
  
 幼子の握りしむ手にミニトマト       茜

2009年7月25日土曜日

山百合(やまゆり)


山百合は神奈川県花です。
林の中に白いものを見つけて近寄ると、「山百合」
でした。
花は一年に一つづつ増えるといわれてますから、
もう10年もここに咲き続けているのでしょう。
他にも数本見ましたが、どれも倒れていました。
茎が細くて耐えられそうもないのに、
それは進化しないのでしょうか。
 
  白百合を残し刈られてゆく斜面           茜
    (しらゆりをのこしかられてゆくしゃめん)
  山百合の己が重さに打ち伏せり          茜
    (やまゆりのおのがおもさにうちふせり)

2009年7月22日水曜日

竹似草(たけにぐさ)


この草に何人の方が眼を止めるでしょうか。
竹似草、竹煮草と書き、竹に茎が似ているとか、
竹を柔らかく煮る時に使うからだそうです。
いわゆる花材ではなく、雑草と呼ばれています。
茎の青味がかった色、葉裏の白さ、丈が180センチ
もあるすっきりとした姿が好き。
ある画展で、六畳くらいの画布いっぱいに
「竹煮草」が描かれていて感動しました。
その画家に握手したいくらいでした。
イギリス庭園の写真の、庭の真ん中に「竹煮草」が
植えられていて、これも感激。うれしかったです。
 
 竹煮草豆腐やさんまで一走り        あかね

2009年7月21日火曜日

合歓の花

久しぶりに遠回りしてみると、合歓の木が大きく
枝を広げ、桃色の合歓の花が満開だった。
その近くの豚舎では道端に子豚のケージが出ていた。
売られていくのだろうか。
鳴き声は悲鳴のように聞こえた。

 
飼育舎の子豚鳴く夕合歓の花        茜
(しいくしゃのこぶたなくゆうねむのはな)

2009年7月20日月曜日

ブルーベリー

ブログの内容は後先になりましたが、18日に帰国しました。
庭にはブルーベリーが鳥にも食べられないで熟れていました。
鉢の草花はくたびれていましたが、水をやると
すぐに元気を取り戻しました。
隣人がホースを伸ばして水を分けてくれたらしい。
有難いことです。


ブルーベリー艶増すごとの草いきれ      あかね
   
(ぶるーべりーつやますごとのくさいきれ)

いらくさ


イギリスからドイツの子供の所へ来た。
いつまでも明るい夕方、もう6時だ。
教会の鐘が鳴っている。
ピアノの練習の時間だというのに
子供達は帰ろうとしない。
兎がたくさんいるこの裏公園(家の裏にあるかららしい)
だが、暑さの為に穴に隠れてしまっている。
お話の中のピーターを探して走りまわる子供達。
兎の穴のある茂みは「いらくさ」の茂みだ。
知らずに触れて、猛烈な痒みにイラクサと気づいた。
ここらでは普通の雑草らしく、散歩道の側では
茂みを良く見かけた。
それに続いて小さな森が楽しいトンネルを作っていた。
 
イラクサの茂り巧みに子は抜ける       あかね
 (いらくさのしげりたくみにこはぬける)
噴水の止む刻鐘の鳴り響く           あかね
 (ふんすいのやむこくかねのなりひびく)

2009年7月18日土曜日

豊かさとは

なだらかな丘の上まで畑は続いていた。
私には麦と菜種位しかわからなかったが、
フランスは農業国らしくパリ市街地を抜けるとすぐに
田園地帯が広がっていた。
自給率100%を超えるという。
日本の休耕地はどうするのだろう。
棚田を作ってまで築いてきた農業はどうしたのだろう。

ドイツのアウトバーン(高速道路)は建設当時の
約70年前から無料だという。
ただ真っ直ぐ走っているという感覚の素晴らしい道路だ。
アメリカでもほとんど無料の高速道路ばかりだった。
ただ、金門橋は片道だけ1ドルのペンキ代を取っていた。
日本は週末が千円になったというだけで
喜んでいていいのかしら。
24時間営業の店に煌々と灯りがともり、品物に
溢れている街日本、旅行のたびに考えさせられる。
       
沿道の椅子堆くパリー祭      茜
 (えんどうのいすうずたかくぱりーさい)

2009年7月15日水曜日

パブ

pm6:00を過ぎると、バタバタと店は終い始める。
ソールスベリーという町を観ているといつの間にか
店は閉じてしまい、あれ程居た観光客もいなくなった。
pm9:00まで明るいこの地方の6:00は
日本のpm4:00の感覚である。
夕食はパブで摂ることにした。
「フイツシュ&チップス」「今日のお勧めカレー」
一日中歩きまわったお腹には、ビールがつけば
充分な味と量だった。


黒ビールおちこちの鐘響き合う        茜
(くろびーるおちこちのかねひびきあう)

2009年7月13日月曜日

結婚式

天気予報は雨だった。
姪の結婚式に立ち会うためにロンドンにきたのです。
午後6:00ごろ披露宴が始まる前には降り始めた。
こちらでも、雨降って地固まるのようなことわざがあるらしい。
彼女の友人達、私達も含めて世界中から客は集まっていた。
新郎のお母様はフランス人だったので、覚えたての
「ボンジュール」で挨拶すると喜んでくださった。
和やかに賑やかに真夜中まで宴は続いた。
久しぶりの着物で少し緊張した。
とても素敵な結婚式だった。

帯解いて窓から雨後の薔薇匂う       茜

2009年7月12日日曜日

ストーン・ヘンジ

菜種畑の中を進むと大きな石が見えてきた。
ストーン・ヘンジだ。
360度見渡せる草原の中央にあった。
遠くには古墳群の丸い土塁が波状に並んでいる。
体感温度15度、冷たい風が渦巻いていた。
何の為の石だったのだろう。
白つめ草と紫のうつぼ草が這うように咲いていた。

風向きは菜種畑へ巨石群         茜 
(かざむきはなたねばたけへきょせきぐん)
 
ストーンヘンジ視界全円夏野原      々
(すとーんへんじしかいぜんえんなつのはら)

2009年7月8日水曜日

マロニエ並木

ロンドンの市街地にある「B &B」(ベッドと朝食)に宿泊している。
窓からはマロニエの花に手が届きそうだ。
10Mもある高い木々が街を彩っている。
駐車している車の上にはマロニエの花が積もっていた。
空港からタクシーに乗るとピタリとこの宿の前につけた。
ロンドンのタクシーは気持ちよくレベルが高い。
明日から季節の花を見て回るのが楽しみである。

マロニエや眼をそらす時花降らす     茜