2009年10月30日金曜日

俳句日和

         (現在も採れるE家から今日の差し入れミニトマト)

10月18日にNHKで「俳句日和」という番組があった。
応募約6千句の中から、選者6人による大賞と100選があり、その100選に私の句も入選した。
題は「手」

手の甲に乗せて味見の菊膾      茜   
  (てのこうにのせてあじみのきくなます)

何はともあれうれしいものだ。
ちなみに大賞の方も知っている方でした。


秋の季語:菊膾(きくなます)

2009年10月27日火曜日

蟷螂(かまきり、とうろう)

                       (写真をクリックしてください)               
風の抜ける門の上に、蟷螂が立っていた。
睥睨するかのように、見下ろしていた。
いつから此処へいたのだろう。
緑は目立つから何処かへお行きと、近づくと
鎌を挙げて向かってきた。
カメラを近づけると、さらに突進してきた。
わかった、わかった、好きにしてください。

蟷螂の鎌を畳みてまだやる気         茜

(とうろうのかまをたたみてまだやるき)

蟷螂(とうろう、かまきり):秋の季語

2009年10月22日木曜日

秋草


N家の庭はいつも花が溢れている。
紫は レウカンサ、赤はパイナップルセージ、
橙色はマリーゴールドだ。
他に挙げるときりがない程である。
ほとんどが「宿根草」だから、秋にはいつもこんな花に出会える。
  「今年のレウカンサは勢いがありますね。」
それで、つい話しこんでしまう。


 秋草に出会いて今日の満たさるる       あかね

  (秋くさにであいてきょうのみたさるる)

2009年10月20日火曜日

翡翠、かわせみ


翡翠(かわせみ)を初めて撮ることができた。
目の前に来て止まってくれた。
湿地の池を通りかかると、まるで待っていたかのように
すーっと来てくれた。
幾枚か望遠で撮ると、またどこかへ飛び去った。
塒(ねぐら)が近くにあるに違いない。



木道の幾折れもして水澄めり         茜
   (もくどうのいくおれもしてみずすめり)

季語:翡翠(夏)、水澄む(秋)

2009年10月11日日曜日

木蓮の実(もくれんのみ)


まるで恐竜が首を出しているようだ。
広い屋敷の入り口に、大きな紫木蓮が咲いていたのは
春だった。  
今はごつごつとした赤い実をつけている。
あの優雅な紫木蓮が、こんな姿に変貌するとは
気がつかなかった。

屋敷は閑散として、マンションが建つらしい看板があった。
この辺りの大きな家は次々と姿を消し、区分けされて
売られていく。
この大きな紫木蓮も、伐採されてしまうのだろうか。

   
   
売り出され寡黙なる家木の実落つ     茜
  
(うりだされかもくなるいえきのみおつ)
秋の季語:木の実落つ

2009年10月7日水曜日



稲刈りが始まった。
雀の集中攻撃から守る為に、いっせいに刈り入れをする
のだと聞いたことがある。
こんなに広いのに、大きなコンバインが乗り入れる所を
まだ見たことがない。いつか遭遇してみたいものだ。
  
稲の黄があふれ風きて尚あふる        あかね
   
 (いねのきがあふれかぜきてなおあふる)

季語:稲