2010年9月30日木曜日

岩魚(いわな)


 今日が最期の岩魚釣りの日です。
明日10月1日から4月まで禁漁期になります。
夫は早朝から出掛けて、5時間程で帰ってきました。
まずまずの釣果でしょう。

上から山女、岩魚、甘子(あまご)の順です。
一番大きい岩魚は体長27センチほどあります。
赤い側線があるのが甘子だそうですが
私には見分けがつきません。
これから腹を出して、さっと乾かしてから
焼いていただきます。


 口かっと開いて岩魚の冷たさよ      茜 
   (くちかっとあいていわなのつめたさよ)
   
 下げ帰り塩ふるまでが山女釣り      茜
    (さげかえりしおふるまでがやまめつり)
  
 
  
夏の季語; 岩魚、山女(やまめ)

2010年9月26日日曜日

生姜糖


棗(なつめ)の砂糖煮、干し棗を作ってみました。
上段は、生姜糖です。
  
生姜糖は、生姜の薄切りを砂糖で煮たものでお茶受けに
しています。 ほとんど辛さ抜きはしていないので、
あまりの辛さにお茶を何杯もおかわりします。
しかし、砂糖の甘さで又つい食べてしまうのです。
  
その御蔭さまで、冷え症が治ったような気がします。
体を温めるという効能があるようですから。
干し棗は、スープに入れてみようと思います。
今日は赤い唐辛子も無人店に売っていました。
  
  
 灯さねば孤独なビルよおけら鳴く    あかね
  
   (ともさねばこどくなびるよおけらなく)
  
秋の季語; おけら鳴く 

2010年9月22日水曜日

楤の花(たらのはな)


旅人のように歩いている。
毎日みていても、草木はいつも新しい。
昨日の丈を越えて更新している。
  
さてこの花は何だろう。
ついこの間までは見なかった花だ。
通りがかりの人に聞くと、「たらの花」と教えてくれ
た。そういえば、春、手の届きそうな所にたらの芽が
あった。それが、大きく葉を広げて花をつけていたのだ。
  
最初は薄緑の花だったが、日が経つと黄色を帯びてきた。
実を付けるのだろうか。
この花を知ってからあちこちにたらの木がある事がわかった。

    
  遊行忌の風の高さを鬼やんま      茜
     (ゆぎょうきのかぜのたかさをおにやんま)
    
  削られて山また低くたらの花      茜
     (けずられてやままたひくくたらのはな)
   
    
  秋の季語; たらの花、 鬼やんま(とんぼ)

2010年9月18日土曜日

レモンユーカリ


レモンバーベナとばかり思って育ててきた。
香りが素晴らしく、木の下を通るとき爽やかなレモン
の香がする。
押し花にして、ノートに挟んだりバッグに入れて
楽しんできた。

ところが、木の丈が高いこと、葉が硬くて毛が
うっすらとあること、ケーキにいれて使うには硬す
ぎる事等から、ユーカリ系ではないかと疑問を
持ち始めた。
  
やはり、レモンユーカリだったのです。
コメントしてくれるべにしださんが調べてくださって
判明しました。
ユーカリとわかってうれしいような、がっかり
したような気持ちです。
でもバーベナもユーカリも口に入れても良い葉
だったのでホッとしました。
友人達にはレモンバーベナと信じて差し上げて
いたからです。
今朝採集して「レモンユーカリのリース」を作りま
した。とても良い香りのリースです。
    
   
  
 新涼の戸を繰る風に触れながら       あかね
  
  (しんりょうのとをくるかぜにふれながら)
  
 秋の季語; 新涼

2010年9月11日土曜日

葡萄ぶどう)、無花果(いちじく)



葡萄の紫が美しくて、食べかけだったが描いてみた。
上絵付けの絵の具で描き、約800度で焼き付たものです。
  
葡萄の色は何とか出せたと思いますが、やはり違うものになったようです。
みずみずしい葡萄の持つ精気というものは失せている。
薄い皮の表面に付いた白い粉のようなものは、新鮮さの
表れといってもよいものでしょう。
そんないきいきとした色は描けません。
でもケーキ皿にはちょうどいいことにしましょう。
  
無花果の葉の濃い緑が気にいっている。
果物も花も、葉の緑があってこそ美しさがあるように思う。
  
  
 一粒の気の薄れたる葡萄かな       茜
  
  (ひとつぶのきのうすれたるぶどうかな)
  
秋の季語; 葡萄(ぶどう)、無花果(いちじく)

2010年9月7日火曜日

栗. 棗(なつめ)


思い切って訪ねてみました。
広い屋敷続きの裏の畑の竹薮の端に忘れられたように
生っている棗(なつめ)とはいえ、1,2個いただけ
ませんかと許しを請うたのだ。
こころよく一枝譲って戴きうれしく帰ろうとすると
道端に転がっている栗も拾っていきなさいという。
もう拾う人も居ないからと。
  
早生(わせ)の栗らしく、毬は割れて中からつやつやとした
栗が覗いていた。
なんとお土産も付けてもらったのだ。
いつも貰う事が多い、サバイバルな生活ですね。
うれしく申し訳ないような得したような気持ちで帰りました。
 
   
訪ねれば栗を拾っていけと言う     あかね
  
噴水の崩るは息を継ぐごとく      あかね
  (ふんすいのくずるはいきをつぐごとく)
   
   

 秋の季語;栗   夏の季語;噴水

2010年9月1日水曜日

星とぶ、流れ星


  
祭りの終わった後は、暦が急に進んだような気がする。
ガラス玉が一個落ちていた。
ラムネの中のビー玉だろうか。
土星のように、回りに輪がついている。
夏の終わりのように、飛び出していったのか。
     
   
 星とんでビー玉一つ拾いけり     茜
  
 
  
 秋の季語; 流れ星、星飛ぶ