2010年1月29日金曜日

水仙


伊豆半島 爪木崎の水仙です。
海までの斜面いっぱいに水仙が咲いていました。
水仙の匂いの潮風です。
全容は広すぎて撮れませんでしたが、向こうの斜面までの
白いところは全部水仙の花です。
  「水仙いちりんのお正月です (種田山頭火)」
水仙には言葉が要らない感じですね。
       
  水仙の海青ければ光り合う       あかね
         
   (すいせんのうみあおければひかりあう)
   
冬の季語;水仙   

2010年1月26日火曜日

ヒヨドリ


目白の敵 ヒヨドリです。
彼も必死で生きているだけだろうに、あの「ギエーッ」という
声が災いして嫌われものです。
今日も目白を追い払って、食べています。
全部食べた後、蹴散らして下へ落としてしまいました。
ちなみに、酸っぱい柚子のような蜜柑は好まないようです。
   
   
 うぐいすや母の手提げに飴袋        あかね
   
  (うぐいすやははのてさげにあめぶくろ)
   
 春の季語; うぐいす    

2010年1月21日木曜日

冬の鳥


朝、小鳥のさえずりが聞こえると、きっと「めじろ」だ。
枯れた枝の中をくるくる回っている。
虫を見つけたのだろうか。

カーテンの隙間からそっと見ていると、蜜柑にきた。
気に入ったらしい。
眼に白いくまどりがあるのが可愛いい。
絶え間なく辺りを気にしながら食べている。
その時!鋭い声でやってきたのは、大きいヒヨドリ。
眼白はあっという間にいなくなった。
どうしても、小さな眼白に味方してしまう。
   
 鳴いてきて人の恋しと冬の鳥        あかね
   (ないてきてひとのこいしとふゆのとり)

寒禽の直線ばかり引いて飛ぶ        あかね
   (かんきんのちょくせんばかりひいてとぶ)
   
冬の季語;冬鳥、寒禽   秋の季語;ヒヨドリ    夏の季語;めじろ

2010年1月15日金曜日

どんど焼き


1月14日は「どんど焼き」がありました。
去年とまったく同じ場所に、同じように火の手が上がりました。
    
小さな地区10戸位が集まって「どんど焼き」をそれぞれ行います。
孫の書初めらしい書を外側の竹に貼り付けてありました。
長老のお祓いの後、火が付けられ、あっという間に炎が
上まで立ち昇りました。
青竹の爆ぜる音が空まで届くかのようです。
火が納まり熾き火になると、無病息災を願って「団子」を
焼いて食べます。私も1個戴いて焼きました。
  「どちらから来たの?」
  「向こうの方からです。」
  「ああ、台の方の人だね。」と言われました。
       
 台の人と呼ばれ加わるどんど焼き      茜
    (だいのひとといわれくわわるどんどやき)
        
 どんどの火尽きて団子の灰払う       茜
     (どんどのひつきてだんごのはいはらう)
   
冬の季語;どんど焼き

2010年1月9日土曜日

連句

半歌仙「初みくじの巻」     七日 新宿御苑にて
     
表発句 眼前当季    結ばれて音符のごとし初みくじ    茜
脇    同上        破魔矢に乗せて天まで届け     姉
第三   雑       銀輪の高層ビル群後にして      茜
四    春         ほつほつ梅の咲き出す丘に     姉 
五    春・月     ねぐらから鴉みている朧月       茜
六    春         春の潮は寄せては返す        姉
     
裏初句  雑       この度はヘアースタイル新しく    姉
ニ    雑・恋       指先触れることさえうれし       茜
三    雑・恋     ベネチアの赤いグラスに口づけを   姉
四    雑又は夏     熟れすぎ西瓜は溶けてしまえり   茜
五    夏       焼酎のロック飲み干し立ち上がり   姉
六    雑         矢沢永吉還暦になる          茜
七    秋・月     手ぬぐいを被る案山子に月明かり  姉
八    秋         雁の列行く宇宙ステーション     茜
九    秋       新豆腐の水が自慢の店開き       茜
十    雑         父が言の葉思いみるべし     姉
十一   春・花    花見あぐ頬にかかりし牡丹雪     姉 
挙句   春         若菜摘みては目瞑りて利く    姉
    
連句は、まだまだ初心者の茜と、2回目の姉ですから、疵だらけだと思います。訂正をしていきたいと思っています。

2010年1月3日日曜日

初みくじ

初詣に行きました。
歩くと往復1時間はかかる観音様です。
長い石段を考えると、いつものウオーキングスタイルです。
石段の両脇には 水仙が良い香りを醸しだしていました。
境内からは、はるかに相模湾の海光が見えます。
ただよう厳かな匂い、いつもとは違った雰囲気、
「淑気」というものでしょうか。
お参りの人もたくさんいましたが、静かな境内でした。
      
   「 今年もよろしくお願い致します 」
     
     
 結ばれて音符のごとし初みくじ      あかね
   
  (むすばれておんぷのごとしはつみくじ)
  
新年の季語; 初みくじ