2012年6月28日木曜日

一本植えと不耕起栽培



一本植えの水田は、10センチになった頃、苗を一本
づつ植えていく。(現在は30センチ位)
8月頃の分けつ(稲の株分かれ)は凄まじい。
この一本の株が握れない程の太さに育っていく。
種籾も少なくて済むこの植え方に憧れている人
もいるという。

上の写真右が、不耕起栽培の水田、
写真左が、普通の水田。
不耕起栽培の田は、一度も耕さない田の事で水を張った
だけの水田に、じかに種籾を蒔いている。

水の張られた水田では,水田に残っている藁くずや
イネ株の分解が進み、分解残留物は春にサヤミドロの
栄養源となる。サヤミドロは稲作中に堆肥の代わりと
なり、ほとんど肥料をやらなくても水田耕作が可能と
なる。手間が省けるのが特徴だ。
この二つの田を比較すると、不耕起栽培の方はもう
株が青々と逞しい。収穫も多いそうだ。

散歩の途中で見る田にもいろいろある。
成長を見守るのが楽しみです。

2012年6月24日日曜日

十薬(じゅうやく),ドクダミ



十薬はどくだみの事です。
草叢に白く光るように咲いているドクダミは、
独特の匂いが特徴である。
庭の草取りをしていても、必ず混じっている草だ。
強い匂いは子供の頃は好きではなかったが、
齢をとってくると、花の白さと相まって清々しい
香りに感じるようになった。
白い十字の花、ハート型の葉で今では好きな草花となっている。
皿に上絵具で描き約800度で焼成しました。  



十薬の匂い親しくなる齢    茜



夏の季語;十薬

2012年6月21日木曜日

藜 (アカザ)



 アカザの杖としてよく知られているが、実際の杖をまだ
見た事はない。草の茎だから軽いだろうとは想像している。
畑の一隅に茂っていたが、土の改良(?)なのか、
あるいは他の目的で栽培しているのだろうか。
葉の表面は粉がついたような感じ。
秋の真っ赤に色づいた葉も楽しみだ。

 アカザのミニ知識(PC内で集めました)
 ・ 茎は直立して2メートル程になり、径は3センチ程で硬い。
 ・ アカザは好窒素植物で、エンバクの3倍も窒素を吸収する。
 ・ アカザやシロザはビタミン類が豊富で、かつては若葉を
   よく食べたが、今では同科のホウレンソウなどの普及に
   よりほとんど食べられなくなった。
 ・ 食べると湿疹など中毒を起こす人がいる。
 ・ 第二次世界大戦中は救荒植物として栽培された。




 うっすらと紅吹くアカザ雨弾く    茜
  
  

夏の季語;アカザ

2012年6月16日土曜日

紫陽花(あじさい)



紫陽花をガラスの大皿へ浮かべてみました。
星形の小さな花はアルペンブルー、ローズマリーを
周りに置いて。
この時期の紫陽花はまだ淡い色が多いのですが、七変化と
いわれるように少しづつ色を変えていく。
我狭庭にも、いま水色、白、ピンクと咲いていますが、
どんな色へ変化していくのか楽しみにしています。
今日は一日雨となりました。



紫陽花の垂るるばかりや雨明かり   茜



夏の季語;紫陽花  




2012年6月13日水曜日

らっきょう



約二時間かかって「らっきょう」を漬けました。
まず泥をザブザブと洗い流し、
髭根と茎の部分を切り落とし、
外皮をつるりと剥き、
きれいに洗い上げ、
熱湯をサッと廻しかけて乾かす。
写真は風に当てて乾かしている所です。
今は、らっきょう酢なるものが売られているので
楽になりました。






夏の季語;らっきょう

2012年6月11日月曜日

蛍袋



キャセロールの器に「蛍袋」を上絵具で描き800度で
焼成したものです。
周りに、庭に咲く「夏薊」「ホウチャクソウ」「ねこじゃらし」
「ドクダミ」「あかまんま」「露草」なども添えて。
蛍袋は、淡紅紫色から白色まであり、濃紫の斑点がある
釣鐘状の花である。
その時期になると必ず咲くから、ありがたく感心してしまう。
灯りのような花だといつも思う。





夏の季語;蛍袋

2012年6月7日木曜日

岩魚



お昼が過ぎた頃、久しぶりに釣りに行く事になった。
目的地は例の秘密の川である。
渓流を覗き込みながら進むとすぐにニジマスが釣れた。
一年ぶりでも名人の勘は冴えていた!
場所を変えて、今度は岩魚が。
岩魚を釣りあげてびっくり。
口から青蛙の足がのぞいていたのだ。
獰猛とは聞いていた。今までバッタ、蝶、蟹、小魚等を
飲み込んでいた事があるが、蛙は初めてだ。
それを咥えながらもエサに食いついてきたのだ。
動物の世界は過酷です。 
体長29センチの大物、大満足の釣果だった。

写真上ニジマス。下が岩魚。山蕗の葉に載せて。





草むらに放りて跳ねる岩魚かな    茜 



夏の季語;岩魚

2012年6月5日火曜日

花菖蒲



田植えがそろそろ始まっていた。
水を張った田んぼから順に、当たり前だが植えられている。
植えられた早苗の弱々しい事。
勢いよく流れている水路から工夫して田へ水を
引き込んでいる。
水が直接早苗に当たらないようにしているのだ。
この田んぼには、水を引き込む穴に板を立てて
横に散らすようにしていた。
いつの頃からか、菖蒲も咲き始めていた。
風の強い日で、この花菖蒲は幾度も真横に倒される程
傾いたが、すぐに真っ直ぐに立ち直っていた。
根を留める泥の柔らかさと、菖蒲の強さだろう。
(花菖蒲ですよね・・・)
  
・・・と書きましたが、もう一度確かめてきましたら、
花弁の基部が白い目型模様になっていましたので
カキツバタのようです。



花菖蒲田に吹く風を受け止めて   茜



夏の季語;花菖蒲  

2012年6月3日日曜日

スイバ と ギシギシ


 写真手前の黄色味がかったのが「スイバ」です。
わりと姿はすっきりとしている。
(酸い葉)の意味、別名スカンポと呼ばれている。

後の緑が濃い方が「ギシギシ」です。
その名の由来は果実がぎしぎし詰まっているからとか
言われている。

どちらも茎や葉のシュウ酸を含む酸味があり
スイバもギシギシも薬用にも食用にもなるという。
ヨーロッパ原産の帰化植物。
ヨーロッパの庭園に花として植えられているのを
写真で見たことがあるのは頷ける話だ。