2012年8月26日日曜日

秋海棠(しゅうかいどう)


スキャナーで撮った写真です。
庭の秋海棠(しゅうかいどう)とカラミンサ。
二つとも宿根草なので、毎年咲いてくれる花だ。
秋海棠は、葉のつけねに付くムカゴが落ちて
どんどん殖え続ける。
まびかないと、この黄緑の葉でそこらじゅうが
覆われることになる。
小さな庭に何かしら咲いているので、家に活ける花は
充分まかなわれている。




 翳りても日の冷めやらず秋海棠     茜




秋の季語;秋海棠

2012年8月22日水曜日

葛の花(くずのはな)


葛の花は楚々として葉影から覗いている花姿、色は好きだが、
花の匂いは、どこかで嗅いだ化粧の匂いがして
あまり好きではない。
川原を覆い尽くすごとくに茂っている。
葛湯にする葛粉は、この根を取って作られるというが
想像がつかない。
この深い根にふくまれている物に気がついた昔の人の
知恵は計り知れないものがある。
以前、長い葛の蔓で篭を編んだことがあるが、
その蔓の中身は柔らかく、水気を含んでいたせいか、
すぐに虫に喰われてしまった。
(上絵付け用の顔料で描き約800度で焼いたものです)




葛の花石橋までの土ぼこり     茜

すれ違った化粧の匂い葛の花    茜




秋に季語;葛の花

2012年8月16日木曜日

苦瓜(にがうり)


濡れ縁の下に6株植えた「苦瓜」が緑のカーテンを
作ってくれている。
その内の一株が、白い苦瓜のようだ。
小ぶりで、表面はややふかふかした感じで、普通の
苦瓜とは少し違う。
中まで真っ白なので、薄切りにして盛ると苦瓜とは
思えないお洒落な感じ。
まずは塩麹で和えてみた。
苦さと麹の甘さが程よくマッチしている。
毎日一個づつ採って楽しんでいる。




もぎ採ると苦瓜小さき物なりし     茜



秋の季語;苦瓜

2012年8月11日土曜日

水羊羹


暑い日が続いております。
「水羊羹」をいっぱい食べたくなって作りました。
重いつぶ餡が沈み、うわずみが寒天色に分離しました。
でも味は上等です。
暑さを乗り切りましょう!

寒天棒      一本
つぶ餡の缶詰   二缶

1、寒天棒を水に浸け一晩置く。
2、浸け水をきった寒天を550グラムの水でぐつぐつ煮る。
3、つぶ餡を入れ、ひと煮立ちしたら容器に入れ
  さまして冷蔵庫へ。




雲湧きて家の静けさ水羊羹      あかね



夏の季語;水羊羹

2012年8月9日木曜日

西瓜、 とまと



約20坪の畑を借りて野菜を育てた事がある。
ほんの遊びのつもりが、苗を植えると毎日が農作業。
数種類の野菜の間を、西瓜の蔓は縦横に這い回る。
トマトの下をくぐり、とうもろこしの下を這い、
茄子の間を縫い、胡瓜に巻きついたりした。
その度に、肥料を吸って大きく育った。
たくさん入れた堆肥のお蔭で甘さは一等級。
西瓜の収穫の見極めは、実の付け根から出ている
小さな蔓。
しっぽのようにクルリと巻いているこの蔓が枯れた時が
収穫時だと教わった。
何事も、のめりこむ性格のようであります。




大地から水吸う音の西瓜かな      茜

一本の地を暗くしてトマト熟る     茜



夏の季語;西瓜(すいか)、とまと

2012年8月5日日曜日

ツルヨシ


八月七日は立秋ですね。
俳句の季語では、立秋から立冬(十一月七日頃)の
前日までを秋としています。

秋を思わせる穂が道端に出ていた。
ヨシの仲間の「ツルヨシ」ではないかという事だ。
2メートルほどの丈で、川の近くに群生していた。
ヨシとは、葦(アシ)の事だろう。
薄(すすき)とも違う穂の形が涼しげだ。
活けてみると穂の色が淡く、背景が明るくては
映えなかった。
廊下に下ろして撮ると、
白い花粉が落ち床はさらさらとした足触りとなった。



折り取りて思わぬ花粉葦の花    茜



秋の季語;葦の花

2012年8月2日木曜日

香りのリース

 
 ローズマリーが伸びすぎたので、伐ってリースを作った。
黄色のフェンネルの花を挿して。
庭に茂ってくると、通るたびにどこかが触れていい香りがする。
  
香りの良いローズマリーは、肉料理には欠かせない。
特に、鶏肉とは抜群の相性だ。
フライパンにオリーブオイルをたらし、ニンニク、ローズマリーで香りをだし、鶏を焼くと旨い!
たっぷりのローズマリーの葉がついた肉をいただくのである。

青紫蘇、タイム、バジルも庭に育て朝夕の食卓に使っている。
ちょっとした味の変化もまた元気が出る。
  

 
  
  
 朝涼の庭ひとまわりハーブの香    茜
 (あさすずのにわひとまわりはーぶのか)
  
  
夏の季語;朝涼(あさすず)