2014年3月28日金曜日

囀り


前回に続いての畑。
そろそろ鳥の囀りが絶え間なく響くころだ。
まわりを大きな木々が囲み、日陰になるのも早い。
これといったものは栽培してはいないが、
この畑を大事にしている事はわかる。
山の畑もチューリップが咲くと一気に華やいだ。



 囀りや切り株残る山の畑        茜



2014年3月26日水曜日

耕し


前回の桑大樹の隣にある畑である。
同じように奥行きのある形。
途中に、伐られた桑の根っこが残っている。
きれいに耕して、さて何が植えられるのだろう。



 耕しに森を飛び出す鳥の声       茜



2014年3月22日土曜日

桑大樹, 春の日


まだ耕しは始まっていなかった。
山間の畑は細長く突き当たりの森まで続いている。
昔は桑畑だったかもしれないと思うのは、
桑の樹が大きくなって一列に伸びているからだ。
夏は大きな影ができる。
いつも手入れされ耕されているのに、
この畑に作物が育っているのをあまり見た事がない。
土地を維持するのも大変な事なのだろう。



 春の日の影未だ持たぬ桑大樹       茜



2014年3月17日月曜日

江の島春祭り



16日江の島春祭りの俳句大会に参加した。
かわいい稚児行列が山を下りて行く。
周りにはカメラを構えた方がいっぱいだ。
稚児行列の後には、蛤を三方に載せた男性が10人ほど続いていた。
豊作豊漁を願っての春祭り、このあと蛤を海へ放すのだそうだ。
恥ずかしながら私の俳句大会入賞句。



 冠の飾りしゃんしゃん春祭          茜

 
 捧げ持つ大き蛤しんがりに          茜


春の季語;春祭・蛤

2014年3月14日金曜日

遠藤関


 東京両国へ用があって出向いたので国技館を写してきた。
今日はどこかの卒業式が催されていた。

髷がまだ結えない力士「遠藤関」は今日で二勝した。
相撲には詳しくない私でも、髷のない力士には興味がわいた。
結えないのは早く出世した証でもあるだろう。
最初は大きく見えた遠藤関だったが、
横綱白鳳との一番では、体の大きさの違いに驚いた。
鏡餅のような白鳳に遠藤のなんと小さく見える事か。
「頑張れ遠藤」



若武者は小兵いさおし春土俵         茜




2014年3月13日木曜日

道祖神



 今は意味をなさなくなったのか「道祖神」は見かけなくなった。
しかし、あるところにはあるものだ。
田畑にも新しい区画整理はあったらしく、まっすぐに畔が
切られている場所が多くなっている。
この道祖神もそんな時に集められたものだろう。
文字ははっきりとしないが、「馬頭観音」の文字も見えた。


 並びいて佐保姫を待つ道祖神     茜

  春風やごっつんこしてる道祖神       茜
     
   
 
 
 
 春風に集め置かれし道祖神           茜


春の季語;春風

2014年3月9日日曜日

短歌


 ここ数日、先日の雪で痛んだ生垣の檜葉を撤去する作業で
業者が入ったりして忙しい日が続いた。
今日も、新しいフェンスを二人で取り付けようと一日中働いていた。
すっかり疲れて、お茶を飲みながら新聞に目を通すと
今日3月9日付 日経新聞の歌壇に、私の短歌が載っておりました。
先週たまたま投稿していた歌でした。

岡井隆先生選

どちらかが茶を淹れて呼ぶそれぞれの文机を持つ二人の暮らし



 料峭や取り払われし檜葉垣根        茜

2014年3月7日金曜日

クリスマスローズ


 春というにはまだ寒いこの頃。
例年より草花の成長が遅れているようだ。
庭のクリスマスローズも蕾がまだ堅い。
先日の大雪に押しつぶされたその葉は、ようやくもとの高さに戻った。
木々や草の芽がほぐれてくるのも、もうすぐだ。
暖かくなったら、やる仕事がたくさんでてくるだろう。
(絵皿の花はクリスマスローズ。皿に描いて約800度の電気炉で
 焼きつけました。クリックすると大きく見えます。)




 乗り合いの会釈あたたか通院日          茜


季語;暖か

2014年3月1日土曜日

春浅し



 お昼に何を食べようか。
簡単にしようと、いつも思う。
ふだん使わないホットプレートでパンケーキを焼いてみた。
冷蔵庫の中を見ると、ウインナー、卵、ベーコン少しが
残っている。
あと野菜を少し足せば満足だ。




 残雪やつつましく干す台ふきん         茜


春の季語;春浅し、残雪