2014年11月28日金曜日

銀梅花の実(ぎんばいか)

銀梅花の実が、咲いた花の数だけついていた。
ご近所の垣根が銀梅花に替わって、初めて咲き実をつけたのだった。
ちょうどブルーベリーを思わせるような色で1センチ程の実だ。
食べられるそうだが、さてどんな味がするものだろう。
持ち主に聞いてみたいと思う。
5月ごろ咲いた花も爽やかでほのかに良い香りがしていた。

         銀梅花 (季節の花 300より)



咲く頃を思わず拾う木の実かな        茜



2014年11月21日金曜日

ヒマラヤ杉


ヒマラヤ杉は高さ40~50メートルの大木になるという。
あるお宅の垣根を剪定している処を通りかかった。
上から枝が落ちてくる。
蒼みがかった葉は、針のように尖っている。
ほのかに良い香りがして、思わず登っている方に声をかけた。
「これは何という木ですか」
「ヒマラヤ杉だよ」
初めてみる木は、高さ3メートル位に抑えているので
そんなたいそうな大木になる樹には見えなかった。
そして常緑樹だという。
落ちた枝を頂いて帰り、リースとツリーを作ってみた。
中の実を鳥が食べて殻状態のカラス瓜を少しつけて
少し早いクリスマスリースになった。



冬日射す蒼いヒマラヤ杉の葉に        茜



 

2014年11月15日土曜日

落穂

あれほど騒いでいた鴉の声がしなくなったと思ったら
田に落穂をつつきに降りていた。
稲刈りもとうに終わって、しらじらとした冬田に
黒い鴉は模様をつけるかのように居た。
寄りあったり、離れたり、しながら。
今日の終いの晩さんに、落穂を喰うとは
なかなかセンスはよろしい鴉達だ。



 極上の落穂や去らぬ夕鴉           茜

 夕暮れの風に追われる寒鴉

2014年11月9日日曜日

銀杏飯

銀杏とさつまいものご飯、
蕪の葉のおひたし、
蕪ときゅうり、新生姜の浅漬け、
銀杏の翡翠色がよく撮れてないので少し残念。
右の小鉢は、祖母の家からもらってきたもので、
煮豆を盛るのに使っていたようだ。
この小鉢を出すと祖母一人で住んでいた農家の大きな家を思い出す。
上がり框が高く、幼い時はよじ登って上がっていた。
ピカピカの縁側の板、暗い家の中、何が入っているかわからない
大きな箱、囲炉裏の煙、百年以上経っているあの家に、今は従兄が
住んでいる。



 曾祖父の遺影欄間に文化の日      茜

(昨日はこのサイトの都合で見れなくなりました。ご心配をおかけしました)

2014年11月3日月曜日

秋の薔薇

久しぶりにお花を活けてみた。
大ぶりの食器に、たっぷり水を吸わせたスポンジをセットして

 林檎 3個
 薔薇 3種
 菊
 カーネーション
 ヒペリカム(赤い実)
 千日草
 ねこじゃらし
 アカザの実
 タマシダ
 ローズマリー

店で買った花と野の草を混ぜ四方から活けると、こんもりとした球形になった。
林檎(秋映え)の色に合わせて満足の色合わせとなった。



 子の家を見に行く朝秋の薔薇         茜