2014年2月24日月曜日

かまくら

積雪40~50センチになっていた。
山を後ろに控えているこの地域は、車は通れない嵩だった。
この2週間に2度降った大雪は、それから1週間経っても
積んだ雪は解けず、毎日どこかで雪掻きの音がしている。
すでに2週間積もったままの庭に
孫たちを呼び「かまくら」を作った。
高さ1.5メートルあるかまくらに、孫と3人で入った。
楽しい雪遊びとなった。



 灯を入れて小さきかまくら膨らます      茜

 雪掻きや路地にこれほど男達        茜



冬の季語;雪掻き

2014年2月18日火曜日

三椏(みつまた)


三椏(みつまた)は紙の原料としても知られている。
どの枝も三つに分かれているから三椏である。

まだ蕾の三椏は、茎の色の鮮やかさが目立っていた。
なるほどこの木の皮が、紙になるのだという強さが感じられた。
紙漉きの工程はよく知らないが、
冷たい水に砕いた木の皮を溶かし、それを枠で掬いとるのだという。
こんな可憐な花をつける木から紙ができる、うーむ、先人の知恵は
計り知れないのである。


 
   三椏の息吹みなぎる茎赤し         茜



春の季語;三椏(みつまた)の花

2014年2月13日木曜日

春寒


金柑漬けをいただいた。
選りすぐりの金柑とあって、半分に切って種を取り除いてもこの大きさだ。
丁寧な作り方はいつも感心してしまう。
金柑は秋の季語だが、漬けるのは寒い時期になってからが多いように思う。
お茶受けに、ヨーグルトに、、パンの上に乗せても、楽しめる。
後ろはワイン立て、絶妙なバランスで一本を支えている。



 茶を淹れて雪降る外を見ておりぬ          あかね

 
 どちらかが茶を淹れて呼ぶ
      それぞれの文机を持つ二人の暮らし  茜


春の季語;春寒

2014年2月9日日曜日

雪だるま



  昨日は一日中雪が降り続いた。
 粉雪は窓にも張りつき、庭木にも積り、玄関にも吹き付けて
 ドアが開かなくなるほどの大暴れだった。
 家の前の道路は、積雪40センチ位、膝まですっぽり入る
 嵩になった。
 いつもは、東京に雪が降ってもここらは全然降らず、
 丹沢大山の御蔭かしらと思っていたが、今回は違っていた。
   一夜明けて、今朝は青空、我が家の前の通りでは
 慣れない雪掻きに皆汗を流していた。
  (髪はタマシダ、眼はワイヤープランツの葉、口は南天の実)



 
雪掻きの掻くほどに雪汚れけり         あかね

窓に透く雪の結晶浅田真央           あかね

一軒が雪掻きすれば次々と出てくる路地の人等やさしき    茜



冬の季語;雪だるま

2014年2月5日水曜日

雪うさぎ

立春2月4日に、ついに雪が降った。
 朝から雪催い寒々としていたが、夕方になってとうとう降りだした。
ひとしきり雪は斜めに降り、2時間程でぱたと止んだ。
庭の南天の実を目に入れて「雪うさぎ」は跳びそうになる。
雪は軽く柔らかく、手は冷たかったが濡れなかった。





 跳ねて来て手のひら軽き雪うさぎ       あかね

 南国の産まれにうれし雪激し          あかね



冬の季語;雪うさぎ

2014年2月1日土曜日

姫いちご(花と実)


 姫いちごは、アセビや ドウダンツツジに似た花で秋から冬にかけて実をつける。
足元に落ちている赤い実を見つけて驚いた。
ヤマモモにそっくりなのだ。
花と実が同じ木に観られるのも面白い。
親切に木の名札が挿してある。
あるお宅の生垣に混じってこの木があった。
ジャムにも出来るそうだが、実を口にする勇気はなかった。
(2月1日撮影)
 
 
 
 春兆す野づらに彩の蘇り        あかね
 
 
木の札の真新しくて春の土        あかね
 
 
 
春の季語;春兆す