2015年5月24日日曜日

つくしいばら 2


この花に惚れ込んだ理由は、
香りと、改良されていない素朴な一重咲きの花だ。
一つ二つ花が咲き始める最初はおだやかに、
満開になるとその花穂(かすい)が3,40センチにもなる豪快さ、
蕾の濃いピンクから白に変化していく様、
黄色の豊かなおしべが、蜂の来訪を受けてかき回され
黒く変わっていく様子がいい。
よほど蜂の好のみの香らしく、わんわんとその羽音が凄い。
かくして、朝夕の観察はきりもない。



 新開地の風をかわして花いばら        あかね


2015年5月20日水曜日

つくしいばら

 
10センチの枝を挿し木して二年目、ようやく咲いてくれた。
友人の家で一目惚れして枝を頂き、試行錯誤しながら
育ててきた。
野生的な太く強い枝を持ち、ここら辺りの強風にも負けず
しなりながら揺れながら甘い香りを漂わせている。
じっと待って咲いてくれた薔薇、嬉しい、我が家へようこそ。

手前の丸い青い花・・・コンボルブルス
その次・・・・・・・アルペンブルー
一番向こう・・・・シノグロッサム



生きている事が幸せ嫁菜摘む        茜





2015年5月14日木曜日

水木(みずき)

丘陵地帯のあちこちに水木の白い花が盛りだ。
落葉高木、高さ10メートルを超える木もある。
五月ごろ白い小花を密生、果実は紫黒色に熟する。
春先、枝を折ると樹液が滴るのでこの名があるという。

街路樹によく見られる「はなみずき」は別物である。

五月、緑が濃くなっていくこの季節は、動植物が
うごめいているようにも思える。
庭にもトカゲの子が走るようになった。
夏が来たのである。



 水木咲き山の端からうねりだす      あかね


2015年5月9日土曜日

白躑躅(しろつつじ)

連休も終わりの日、近くの公園まで歩いて行ってみた。
しばらく行かないうちに、雑木林が色とりどりの躑躅でいっぱいになっている。
白い躑躅も、赤もピンクもそれぞれの名前とその説明には、
どれにも「寒さに強い」と書かれている。
刈らずに自然に育てると案外大木になるのかもしれない。

私達と同じく初老の二人づれがゆっくりと歩いている。
午後4時過ぎると、子供達の姿はなく、
ときおり鳥の鳴き声が閉園ですよとばかりに聞こえてくる。
白い躑躅の丘陵が幻想的だった。


 静かなる休息日なり白躑躅       あかね