2016年9月26日月曜日

曼珠沙華

雨の後の曼珠沙華は鮮やかだった。
支えあわねば、茎は倒れるらしい。
それで密集しているのか。
強そうな華の以外な一面を見たような気がした。



 曼珠沙華茎にもつれのなかりけり      美代子


2016年9月14日水曜日

梶(かじ)の葉 2

 
梶の葉は梶の木の葉。昔、七夕の祭りに、歌などをこの葉7枚に書いて星に手向ける風習があった。
俳句の七夕と同じく「秋」の季語として扱われている。
天の川の渡し船の「カジ」と梶をかけたためと思われる。
桑科の落葉高木でその若皮は和紙の原料にもなる。

 その昔は店先にこの葉が売られていたそうだ。
葉の形はさまざまであるが、切れ込みの深い葉の方が趣がある。
今朝採ってきた一枚の梶の葉へ
筆で書いてみた。
紙にでも書いているかのように、しっかりと書けた。



墨匂う朝の梶の葉濡れており     美代子





2016年9月4日日曜日

短歌

                                                   (ミニトマト)
2016. 9月4日(日曜)掲載

日経新聞歌壇
三枝 昂之先生 選

 こんなにも十薬咲いて負けました
       庭の主役にしてやるか夏    美代子