2013年10月12日土曜日

鵙の贄(もずのにえ)

数年前に描いた習作です。
鵙は鋭い嘴でバッタや蛙などを捕獲してきて、枝先に刺しておく習性があります。
それを 鵙の贄(もずのにえ)、鵙の速贄(もずのはやにえ)ともいいます。
その写真を観ながら白磁の皿に描き、約800度の電気炉で焼き付けたものです。
鵙のはっきりした尾の長さ、羽根の一枚一枚の様子、鋭い眼、一気に描いた思い出の皿です。
(写真をクリックすると大きく見えます)



   鵙の眼の炯炯と贄咥えおり             茜
  (もずのめのけいけいとにえくわえおり)

  キチキチの逃れるさまに鵙の贄           茜




秋の季語;鵙の 贄、キチキチ(ばった)

2013年10月8日火曜日

秋晴


 久しぶりに馬を見た。
のんびりと草を食んで、少女達のおしゃべりに付き合っているかのようだった。
東京農大厚木キャンパスは、丘の上の森に囲まれている。
この馬は今日はどこまで行ってきたのだろうか。
キャンパス内が 行動範囲なのだろうか。
  
 
  
  
 秋晴を馬引く少女戻り来る           茜

 馬の背に届きてなびく薄の穂            々

 




秋の季語;秋晴、薄(すすき)、

 
 
 

2013年10月4日金曜日

臭木の実(くさぎのみ)、常山木の実(くさぎのみ)

臭木の実が瑠璃色になって顔を出していた。
実は風に磨かれて深い瑠璃色になっていくようだ。
小鳥が喜んで来るだろう。
夏に甘い香りの白い花を咲かせ、秋にはガクが赤紫になり青い実を付ける。
葉や茎に薬品のような独特の臭気がある為「臭木」と呼ばれる。
それでも、春先の若葉は食べられるというから、何でも最初に食べた人の勇気 に感心する。
   
  
  
  
 いちはやく風に磨かれ臭木の実          あかね
 



秋の季語;臭木の実、常山木の実

2013年9月27日金曜日

鬼灯(ほおずき)

散歩の途中に見つけた鬼灯。
真っ赤に色づいている鬼灯も綺麗だが
外の袋が網目模様になっているのも面白くて好きだ。
日陰にある鬼灯に多いようである。 
枯れかかっている葉の部分に、ある細菌が付き分解してしまい、
葉脈のみ残ったのが、この「網目状の袋」だ。
人為的には、水に袋ごと漬けておくと、こうなるらしい。
  



 たわむれに鬼灯鳴らす夕ごころ           茜
 
 
 

 
秋の季語;鬼灯(ほおずき)


2013年9月20日金曜日

冷え

しばらく留守にしている間に、すっかり秋の風情になっていた。
ピンクのシュウカイドウが咲きみだれ、
毎日楽しませてくれたミニトマトは、熟れすぎて地面に落ち、
苦瓜は黄色くなり葉は枯れていた。
暑くて長かった夏だったが、
自然は否応なしに進んでくる。
義母が逝った、101歳だった。
眠るように穏やかに静かに逝った。
  
  
  永別の母を呼ぶ声真夜の冷え        茜
 
  母逝くや月天心に昇りおり             茜
  (ははいくやつきてんしんにのぼりおり)
  
  
  
 秋の季語;冷え
 

2013年9月9日月曜日

露

蓮の葉に大きな露の珠が載っていた。
あと一揺らぎで、零れそうだ。
思いがけない露の大きさは、まるでレントゲンのように
葉脈を浮き立たせていた。
傍には糸とんぼが一休み。
  
  
  
  
  蓮の葉の葉脈透かし銀の露        茜

  白露の一つ一つの照らされて       茜
  
 


秋の季語;露、白露

2013年9月6日金曜日

秋風,爽やか

ようやく秋風が立ち始めた。
台風の通り過ぎた後のような空気の入れ替わり。
朝方は少し寒くて目が覚めた。
  
この夏お世話になったワンピース。
半日で作った簡単服である。
あるブテイックの前を通りかかり、マネキンの着ているワンピースに目が留まった。
よく見ると、前開き無し、後開き無し、頭からかぶる形、
これは良いと大体の寸法を目測して帰った。
20年眠っていた木綿の布を引っ張り出し、似たような服に作り上げた。
干すとすぐに乾く優れものとなった。
  
  
  
 爽やかや乾く木綿のワンピース        茜
 (さわやかやかわくもめんのわんぴーす)
  
  
秋の季語;秋風、爽やか

2013年9月3日火曜日

韮の花(にらのはな)

俳句の上では「秋」ですが、まだ夏の句を作っています。
友人の畑のお手伝いに行った。
一ヶ月も手が入らない草の勢いは凄まじく、抜いても抜いてもはかどらなかった。
最初の 意気込みはどこへやら、すぐに ばててしまった。
汗をぬぐって顔を上げると、畑の隅の韮が可愛い花を付けている。
まだ半分蕾のものをたくさん摘みとらせてもらった。

さっと湯にくぐらせて冷水にとり、
三杯酢や、胡麻ドレッシングでいただく。
ほのかな韮の香りとしゃきしゃき感を楽しんだ。
  
  
  

 平凡な今日が大切韮の花        あかね
 
 炎天の畑かほどと思わずに       あかね 
  
  
  

夏の季語;韮の花(にらのはな)

2013年8月31日土曜日

沢瀉(オモダカ)

睡蓮の鉢に植えていた「オモダカ」が花をつけた。
直径1センチほどの三弁の花。
水辺の草は美味しいらしく、バッタが睡蓮の葉もオモダカの葉も食い荒らしている。
写真は「ヘラオモダカ」  
  
  
  
 沢瀉を庭に咲かせて水の音         茜
 
  
  
夏の季語;沢瀉(オモダカ)

2013年8月27日火曜日

蓮の実

 久しぶりに見に行くと、花より実の方が多くなっていた。
花が散った後、蜂の巣状に穴が開いた花托になり、中の実が熟すと、穴から飛んで水に落ちる。
これを俳句では「蓮の実飛ぶ」という。
水に落ちる音がきこえそうだ。
蓮の実は甘くて生で食べることができる。(私はまだですが。)
花、葉、実、 それぞれに美しいと思う。
  
写真上;8月31日 AM6:00
  
  


  蓮の実飛ぶ誰一人居ぬ朝明けに     茜
  
  
    
秋の季語;蓮の実(蓮の実飛ぶ)

2013年8月22日木曜日

ルバーブ その2

8月8日に「ルバーブ」を載せましたが、
友人が軽井沢から買ってきてくれたルバーブで再挑戦。
高地の産らしく赤色が鮮やかだ。
今度は、根元の赤い所と上の緑の方に分けて作ってみた。
結果は、下の写真の通り赤と薄緑に出来た。
お味は、同じようなものです。
添えた苦瓜は、収穫して一日ほっておき黄色に熟れたもの。
苦味は消えていてサラダで食べます。

  
  

 高原の風の話をソーダ水        あかね
  

  
夏の季語;ソーダ水
  
 


2013年8月17日土曜日

睡蓮(すいれん)、 ひつじぐさ

睡蓮は日が高く昇ってから、花が開く。
午後二時ごろ(未の刻)に咲くと言われる事から
ヒツジグサとも呼ばれる。
明日はもう一つ咲く予定。
睡蓮の花の後ろの水生植物はオモダカ。
樽の水色の花はルリマツリ。
水盤右の黄色の葉はコリウス。
  
  
  
 睡蓮や風なき空の映りおり        茜
  
  
  
夏の季語;睡蓮

2013年8月12日月曜日

糸とんぼ

上:糸とんぼは、体長2センチほど。水色の尾の先が目立つ。
  我が庭に毎年現れるが、どこから来るのだろう。
  今年はツガイらしく2匹だった。
  わずかな風にも、葉にしっかり しがみき、
  揺れると姿を消したかのように見えなくなった。

下:ショウジョウトンボの雌。(蓮池にて)
  全身金色 に輝いていた。
  8月1日に載せた赤いショウジョウトンボは雄。
 

    
  
  風と揺れ影となりたる糸とんぼ        茜
  見え隠れ風のはざまを糸とんぼ        茜
  
  
夏の季語;糸とんぼ
  

2013年8月8日木曜日

ルバーブ

「ルバーブ」を一束買いました。
珍しく近くのJA市場に売っていたもので、タデ科の植物、茎をジャムにします。
生でかじると、ただ酸っぱいだけです。
ルバーブにその半分量の砂糖を加えて煮ると、とろとろのジャムになりました。
この繊維質の茎が、あっという間に溶けてしまうのが不思議。
皮があまり赤くないので薄茶色のジャムになりました。
パンに塗っていただいています。
  
  
  
 均等に満たすジャム瓶夏の雲        あかね
 秋を待つ今日の仕事にジャムを煮て     あかね 


  
夏の季語;夏の雲

2013年8月5日月曜日

苦瓜、ゴーヤ

朝、窓を開けると苦瓜の花の香りがサッと入ってくる。
2センチほどの小さな一日花が 、朝は良く香るのだ。
苦瓜の花がこんなに爽やかだとは思わなかった。
ようやく一つ実がつくと、次々と収穫できるようになった。
肉厚で、しゃきしゃきとしている。
この夏も苦瓜を毎日食べられそうだ。
  
  
  
  
 子に供す初生りゴーヤ今朝採りて       茜

  苦瓜の花の香を入れ朝の窓        茜 
  
 
  
夏の季語;苦瓜、ゴーヤ

2013年8月1日木曜日

チョウトンボ、蓮華(れんげ)

家から歩いて20分の所に、蓮の花が咲いている。
今朝行ってみると、大賀蓮など数種類が咲いていた。
お釈迦さまの台座そのものの姿をした花が鮮やかだ。
池に流れ込む小川は底の石を透かしていた。
トンボが忙しく飛びまわっている。
初めて見るトンボ達だ。
確かではないが調べてみた。
青→ チョウトンボ (4~5cm)
赤→ ショウジョウトンボ(4~5cm)、雄

    
  
  
 蓮華見にあきつ飛ぶ川越えにけり        茜
  
  
夏の季語;蓮華、あきつ(とんぼ)

2013年7月27日土曜日

アオリイカを食べ尽くす

鹿児島からアオリイカ(2、5キロ)を夫がもらってきました。
体長 足を入れると70センチくらいの大烏賊。
さっそく捌き、胴体と足を切り離す。
胴体部分は刺身に。
身の厚さ約2センチを、食べ易いように切れ目を入れ削ぎ切りにする。
足はあとで焙り焼きにすることに。
烏賊墨はスパゲッテイに。
烏賊の口にあたるカラストンビは I 氏の好物だ。
茶色の揚げ物はさつま揚げ。
緑の葉っぱは 庭で育てたスイスチャード。
 夜釣りしてアオリイカを届けてくれた友人に感謝して、
近所の I さん一家と食べ尽くしました。
  
  
  
  
 夕飯は一日の褒美鉦叩き         あかね
 (ゆうはんはひとひのほうび かねたたき) 
  
  
秋の季語;鉦叩き(秋の虫)カネタタキ

2013年7月23日火曜日

古茶新茶

茂ってきた庭の草花を伐りました。
上  ルドベキア、野菜フェンネルの花
中  ローズマリーのリース、 フェンネルの花を挿して
下  咲き終わりの紫陽花、アガパンサス、南天の葉

どれも宿根草なので、毎年自然に咲いてくれる。

咲き始めも 枯れかかっている花もいい。
色褪せた紫陽花は大好きな色合いだ。
水色だった紫陽花はグレーに
ピンクの紫陽花は赤錆びの色に。

毎日が草花と共にある生活である・・朝ドラと。
  
  
  
 古茶新茶座して親しき朝ドラマ       あかね
  (こちゃしんちゃざしてしたしきあさどらま)
  
 
夏の季語;古茶新茶

2013年7月19日金曜日

四角いトマト

6月25日 ミニトマトに四角いケースをかぶせる。
7月18日 ケースの中で太り色づいたのでケースをはずす。

孫の実験の手伝いで庭のミニトマトにケースをかぶせました。
四角の箱の中で育った実は、六面を圧されているので四角になるしかないようです。
切ってみると、側面にわずかに丸みがあるようにみえます。
ケースをはずした後、一気に膨らんだのかもしれません。
  
  
  
 きゅうくつな四角いトマト物語        あかね
 歪めたるトマト観察日誌かな        々
   
  
夏の季語;とまと

2013年7月16日火曜日

立葵(たちあおい)

ウオーキングの途中によく見かける花。
2メートルは超している丈の高さ。
立葵はつぎつぎと花を咲かせているが、害虫や病気に弱いらしく、葉がレース模様のように虫喰いになって、ある日根元から切られている事がある。
だから、元気に花をつけている時と
虫に喰われている時の印象の落差がある花だ。
  
    
    
   立葵そぞろ歩きは物足らず      あかね
  
  


    
夏の季語;立葵