夕暮れの早い山影は少しひんやりとする。
長かった夏を思えば極楽のような気候だ。
稲刈りも済んでしまい、気の抜けたような田んぼがある。
今年は赤トンボもあまり見なかった。
暑さと涼しさのバランスはどうなのだろうか。
そんな中、草花はしぶとく生きている。
山薄荷の匂いはほとんど無いと本には書いてあったけど
水色の花を揉むとわずかにハッカの匂いがした。
・・・したような気がした。
十月の夕日届かぬ山薄荷 あかね
(じゅうがつのゆうひとどかぬやまはっか)
秋の季語; 十月
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