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花萱草(はなかんぞう)
青田となって水は忙しい。
水路は田を縦横に走っている。
苗も丈が伸び、分蘖(ぶんけつ)が始まっている。
分蘖とは、根を張り、根に近い方から枝分かれして
いく事である。
一株が太く、本数が増えているのだ。
この時期は草取りも大変らしい。
苗の列の間に入って、ヒエや雑草を取っていた。
いつもの土手は、萱草の花が盛りで
そこだけ残して刈られていた。
夏草の影を叩いて水奔る 茜
(なつくさのかげをたたいてみずはしる)
花萱草田にワイシャツの人動く 茜
(はなかんぞうたにワイシャツのひとうごく)
夏の季語;花萱草、夏草