2012年9月24日月曜日

山繭


雨の上がった道端に「繭」が落ちていた。
自然の林にあった繭は、天蚕(てんさん)、山繭とも
呼ばれているようだ。
黄緑の光沢のある繭は軽く、蛾が出て行った跡の穴が
開いていた。
美智子様が育てられている蚕は「小石丸」という天蚕だという。
この黄緑の繭から織られた着物を召されるのだろうか。

葉を見ると、くぬぎの木のようだ。
この繭は絹で、珍しい事なのに、きれいだったのに、
私としたことが拾ってこなかった!




枝先の風を孕みし黄繭かな       茜
(えださきのかぜをはらみしみまゆかな)





夏の季語;繭