2014年2月18日火曜日

三椏(みつまた)


三椏(みつまた)は紙の原料としても知られている。
どの枝も三つに分かれているから三椏である。

まだ蕾の三椏は、茎の色の鮮やかさが目立っていた。
なるほどこの木の皮が、紙になるのだという強さが感じられた。
紙漉きの工程はよく知らないが、
冷たい水に砕いた木の皮を溶かし、それを枠で掬いとるのだという。
こんな可憐な花をつける木から紙ができる、うーむ、先人の知恵は
計り知れないのである。


 
   三椏の息吹みなぎる茎赤し         茜



春の季語;三椏(みつまた)の花