朝日の射す寸前、霜は輝きを増す。
わずかな光に霜は精いっぱいの花を咲かせる。
空気中の水蒸気を凍らせて、葉に白く付いている霜。
しかし、葉の生命力は、内側の葉脈や筋には霜を付かせない。
葉の形を縁取り霜は白いレースの飾りのようだ。
踏むと、大きな葉はバサと、小さな葉はサクと音を立てた。
日が射すと、何事もなかったように
青々とした色を取り戻した。
日の射して思わぬ誤算霜の花 茜
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