専用の絵具で描き800度の電気炉で焼き付けています
栗の渋皮のまま水につけて柔らかく
栗ご飯、もち米入り
鬼皮を剥くところから、渋皮を剥くまで夫が手伝ってくれた。「ふんふん」と聞いてくれる夫に剝きながら話す。子供の頃足が速かったのよ。リレーの選手だった。絵も好きでよく賞を貰っていたのよ。木に登って揺らしては田舎のバスはおんぼろ車~♪と歌って遊んだのよ。そこから見える海は青くて夕日が沈む頃は空も海も真っ赤に染まったのよね。・・・・「はい。わかりました!。もう何十回もその話聞いた。」と夫が言ってチャンチャン。
ここからが良い話なのに・・夫は「そして太陽が沈むとき、海に浸かってジューッと音がしたんだろう。もうこの話覚えちゃったよ。」二人で笑った。夫が覚えるくらい同じ事喋っているらしいのだ。
美味しいご飯作るのだから、この位聞いてくれてもいいじゃないの。と言いながら、我ながら何度も同じ事しゃべるもんだ、孫にも同じ事言われたなとおもった。 老化現象の現れである。昔の事はよく覚えているのに昨日の事はすぐ忘れてしまう。毎日老いていくのが恐ろしい・・・と思いながら「あれよ、あれ」と又言っている。
老いてこそ夫婦の味や新走 美代子