坂を下りる時には気づかなかった。
えごの花が散って実になっていたのだ。
帰り道を上る時に、向こうの空が透けて初めてわかった。
まわりが緑になってしまい、実がなっても色づくまで
気にならないのだ。
この坂は、春には「ニセアカシア」夏には「桑の実」
「みかんの花」が道路にせりだしてくる。
いい勾配の坂は運動する人にはいいらしく早足の人と
すれ違った。モンブラン登頂を目指している人だった。
登山帽力のこもる握手かな あかね
(とざんぼうちからのこもるあくしゅかな)
夏の季語;えごの花、 登山
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