
フクロミモクゲンジの実があたり一面敷き詰めていた。
10メートル四方あるだろうか。
どこから散ってくるのか、その樹はまわりのすずかけの木に隠れて見えなかった。
ようやく葉の間から高い天辺に実がついているのがわかった。
そのわずかに見える空からフワリと実は落ちてきた。
まんさくのような黄色の花から、この実の形へどのよ
うにしてなるのだろうか。
苞の間に丸い実が挟まれている。
小石川植物園の一角にこんなロマンチックな場所が
あろうとは。 又行きたいと思っている。
葉隠れの空より木の実降りてくる 茜
(はがくれのそらよりこのみふりてくる)
秋の季語; 木の実