
草津温泉をとりまく山々は、唐松の黄葉で
黄金色に輝いていた。
森に入って歩くと、なんとも言えない樹脂の
匂いで心地良かった。
ときおり降る日照雨(そばえ)に、照り翳りが
速く、雲の形の影が走るのがわかった。
ふと見ると
唐松の森から虹が立っている。
森の明るさから昇っているかのように
いつまでも消えなかった。
谺して谷深めゆく秋の虹 あかね
(こだましてたにふかめゆくあきのにじ)
すり鉢の底の湯の町鳥渡る あかね
〈すりばちのそこのゆのまちとりわたる)
秋の季語;秋虹、鳥渡る
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