2012年1月29日日曜日

綿虫(わたむし)


厚木市街から山の方へ向かって歩いていくと、
だんだん道は寄り集まるように1本の道になって
くる。
両側から山が近づいてきて細い谷間に入っていく
のだ。
いつのまにか川に沿っている道は、次第に細く
なっていく。
山から染み出た水は澄んだ川となって、音をたて
るようになるともう山の中だ。
こんな所にも家がと、驚くような山の中にも人の
営みはある。
小さな畑があったり賄いの煙が昇っていたりする。
ほっとするのも、こんな時だ。
   
   
   
  
 綿虫や峡の田畑は川に沿う       茜
 (わたむしやかいのたはたはかわにそう)
     
 川に沿う冬耕の畝峡七戸        茜
 (かわにそうとうこうのうねかいななこ)
   
      
    
峡=(かい)山と山の間の細長い土地
冬の季語;綿虫(白い綿のようにふわふわ飛ぶ虫)
     冬耕(とうこう)