稲の黄金色には毎年見るたびに驚く。
一面の黄色が、稔った稲の重さを伝えている。
稲刈りの終えた田んぼに稲の束が投げ出されていた。
稲架(はざ)を組むまで、横たえて休ませているようだ。
半分は明日の仕事に回したのだろう。
稲の黄色に視線がいき、その下の葉にはあまり気をとめないが
その葉のいきいきとした青さにも驚くのだ。
太陽に干されて少しづつあの藁の色になっていくのだろう。
稲の葉のまだ青あおと干されけり 茜
掛けるまで横たえる稲まだ青し 茜