(写真は往路、復路は20メートル左に離れてある。)
クリックすると交差する道路が見えます。
パトカーではなくヘリコプタが監視しています)
昔話を夫とするようになり、古い写真を出してみた。
30数年前、夫の赴任に伴いカリフォルニア州のサンノゼに
住んだことがあった。
初めての海外生活、最初に驚いたのはアメリカ大陸の広さだった。
50州の一つのカリフォルニア州に日本列島がすっぽり入るのだ。
カリフォルニア州を縦断している 「州間高速道路5号線」は
地図上で見るとウソのように長い直線が引かれていた。
それが本当に サンノゼから南下してロサンゼルスまで
約6時間600キロ、ほとんど真っすぐな道路なのだ。
この写真の風景が6時間、延々と地平線を見続けることになる。
回りの荒野は、時折り、果てしなく続くトマト畑、いちご畑になり、
スプリンクラーが大きな弧を描いて地下から汲み上げた水を撒いていた。
デルモンテケチャップのトラックが、トマトをまるで砂利を積んでいるかのように
じかに山積みして零しながら走っていた。
なにもかも大きさが違った、広かったなー。
短歌
地平線超えむと駈けるまなかいに
遮るものなし飛べとごとくに (当時のまま)
湧くごとく伸びるハイウエイひたすらに
天に交わる刻をめざして
荒涼たる砂漠は畑に変わりゆく
灌漑用の水路太くして