雨あがりの道端に紫の花をみつけた。
「くさふじ」は、絡み合ってこんもりと群生していた。
実は数粒の豆果をつけるという。
黄砂(こうさ)が舞うこの季節に、わずかでも雨が
降ると有難いと思う。
やっと芽吹いた木々の葉、植えたばかりの花の苗、
どれもが、ピカピカの葉を保ちたいのだ。
そして、雨の匂いに燕もやってくる。
今年はどの家の軒先に来るだろうか。
つちふるや家中にいて口渇く 茜
(つちふるやいえなかにいてくちかわく)
燕来て家の内外掃き清む 茜
(つばめきていえのうちそとはききよむ)
夏の季語;つちふる、黄砂、燕