2014年12月20日土曜日

梔子飯


梔子(くちなし)の実を、ある句会へ持参した。
すると、梔子の実を初めて見るという方が案外居たのには驚いた。
あの白く清純な感じの花、強烈で甘い香りのする梔子の花は誰でも知っているだろう。
くちなしの語源である実の口が開かないという実際の実を見たことがないというのだ。
そう言えば、逆に
どんぐりの実を拾ってもその花を知っている人は少ないだろう。
人は興味のある物に心を寄せて、その前後の事まで気を回さないのかもしれない。

この時期恒例の「くちなし飯」を炊いた。
3合の米に1個のくちなしの実にしたので、少し黄色が薄かったようだ。。
お湯に実をふやかし、黄色の水を作り、それを米水に加えて炊くだけである。
無味無臭、しかしなんだか美味しいと思うのである。



 もう次の駅見えている冬茜         茜

 
 米だけはたっぷりと炊き冬篭         々
        (ふゆごもり)