2015年7月4日土曜日

花筏(はないかだ)

花筏は、四月ごろ葉の真ん中に小さな薄緑の花を付け
今頃濃い緑の実になる。
葉の真ん中に実を付けるのが珍しく、
人がイカダを漕いでいるように見立てたことから
この名が付いているという。
梅雨晴間のある日久しぶりに山の中の沢に、
山女か岩魚の魚影を見に入った折り、
夫が下の沢からこの葉を見つけて持ってきた。
魚は見えなかったが、車の近くで待っていた私に
この葉をお土産にしたのだ。



雷に耳を澄ませば遠ざかる       あかね



 

2015年6月28日日曜日

袋掛け

去年植えた巨峰が実をつけた。
夫はさっそく小指の先ほどになった実の房に袋を掛けた。
最初はぎっしりと粟粒のような実が付いたが、
しばらくするとおのずと摘果したように、実は少なくなり
ちょうと良い間隔になっている。
袋は、うちわが入っていた和紙の封筒だ。
堅いこの和紙は風を通さない為、下の角を切ってみた。
果たして大きな巨峰となるのでしょうか。
お楽しみー。



 初生りのたった一つの袋掛け      あかね


短歌
 南天の花ほろほろと髪に付き
     吾が身立たせる青葉風吹く

2015年6月26日金曜日

ごぼう茶

(後はレモンの摘果したもの)
ごぼう茶が身体に良いと聞けば試さずにはおれない。
ごぼうを削ぎ切りにして軽く干し、(真ん中が干したごぼう)
ステンレス鍋でしばらく煮ると、左のお茶になった。
そのまま放置しておくと、右の緑色へ変色した。
この鮮やかな緑色は何だ!
どういう科学変化だろう。
飲んでも害はないのだろうか。
何方が教えてください!!

注;
これはごぼうに含まれるクロロゲン酸(ポリフェノールの一種)が
アルカリ化しておこる現象で害ではないそうです。
フライパンで煎ったものを煮だすことが重要らしいです。
よかったー。


 ごぼう茶の色の鮮やか梅雨晴れ間        あかね



2015年6月15日月曜日

誕生日

子供達も巣立ち、誕生日を祝うことも無くなっていた。
しかし、今日は
孫達の成長の速さに驚く誕生日となった。
13歳と11歳になる子供達の成長ぶりがうれしい。
久しぶりに集まると、賑やかなおしゃべりが尽きない。
恒例のトランプゲームに加えて、ワードバスケットという
ゲームが子供達のお気に入りだ。
ジジ、ババには苦しい言語能力が試される。
子供も大人も混じり8人が競って名詞を投げ合い容赦ない。
いつも取り残されるのはジジとババである。
いつまでも続くといいなあ。




 夕焼けの綺羅を遅参の言い訳に        茜


2015年6月1日月曜日

ジューンベリー

六月になると、名前のとおり我が家の実も食べごろになった。
際立って赤い実を食べてみると、「甘い!」
一度に熟れる実が少ないので、ジャムにするには採りためて
置く方がいいようだ。
薔薇も散りそれと一緒に咲いていた小花もそろそろ終わりだ。
すると、出番を控えている次の花が蕾をたくさん付けている。
アカバンサスの青い、彼岸花にも似た形のスッとした花が、
今年は大量に咲くみたいなので楽しみにしよう。



 遠出して潮風当てる素足かな



2015年5月24日日曜日

つくしいばら 2


この花に惚れ込んだ理由は、
香りと、改良されていない素朴な一重咲きの花だ。
一つ二つ花が咲き始める最初はおだやかに、
満開になるとその花穂(かすい)が3,40センチにもなる豪快さ、
蕾の濃いピンクから白に変化していく様、
黄色の豊かなおしべが、蜂の来訪を受けてかき回され
黒く変わっていく様子がいい。
よほど蜂の好のみの香らしく、わんわんとその羽音が凄い。
かくして、朝夕の観察はきりもない。



 新開地の風をかわして花いばら        あかね


2015年5月20日水曜日

つくしいばら

 
10センチの枝を挿し木して二年目、ようやく咲いてくれた。
友人の家で一目惚れして枝を頂き、試行錯誤しながら
育ててきた。
野生的な太く強い枝を持ち、ここら辺りの強風にも負けず
しなりながら揺れながら甘い香りを漂わせている。
じっと待って咲いてくれた薔薇、嬉しい、我が家へようこそ。

手前の丸い青い花・・・コンボルブルス
その次・・・・・・・アルペンブルー
一番向こう・・・・シノグロッサム



生きている事が幸せ嫁菜摘む        茜





2015年5月14日木曜日

水木(みずき)

丘陵地帯のあちこちに水木の白い花が盛りだ。
落葉高木、高さ10メートルを超える木もある。
五月ごろ白い小花を密生、果実は紫黒色に熟する。
春先、枝を折ると樹液が滴るのでこの名があるという。

街路樹によく見られる「はなみずき」は別物である。

五月、緑が濃くなっていくこの季節は、動植物が
うごめいているようにも思える。
庭にもトカゲの子が走るようになった。
夏が来たのである。



 水木咲き山の端からうねりだす      あかね


2015年5月9日土曜日

白躑躅(しろつつじ)

連休も終わりの日、近くの公園まで歩いて行ってみた。
しばらく行かないうちに、雑木林が色とりどりの躑躅でいっぱいになっている。
白い躑躅も、赤もピンクもそれぞれの名前とその説明には、
どれにも「寒さに強い」と書かれている。
刈らずに自然に育てると案外大木になるのかもしれない。

私達と同じく初老の二人づれがゆっくりと歩いている。
午後4時過ぎると、子供達の姿はなく、
ときおり鳥の鳴き声が閉園ですよとばかりに聞こえてくる。
白い躑躅の丘陵が幻想的だった。


 静かなる休息日なり白躑躅       あかね


2015年4月29日水曜日

物種蒔く

我が庭に草花の咲くこの季節が好きだ。
宿根草のみだが一気に彩られる。
黄色のエビネ、紫の西洋十二単(アジュガ)などである。
黄エビネは、十数年前に叔父から一株貰い受けたもので
一年に一本花が増えるというから、今は約十本の花茎がある。
この小さな庭の片隅にトマト等野菜を少し植えるのも楽しみだ。
この庭に陽が満ちて来る五月の連休を目安に、
いつも植えたり蒔いたりしている。



吾のみの日時計のあり胡瓜蒔く       茜


2015年4月20日月曜日

畦塗り

田植えにはまだ早い4月だが、(この辺では6月田植え)
水が洩れないように畦がきれいに塗られていた。
まるでセメントで固めたような正確さだ。
それ用の機械があるのかもしれない。
その昔は、人の手で泥土を百叩きして塗り固めたというから
これも大変な田仕事の中の一つだ。
柔らかくほぐされた土に水が満たされるのももうすぐだろう。



 畦塗の角の固さを言い合えり       茜




2015年4月2日木曜日

ひいらぎ南天の花

「ひいらぎの花」は、十一月ごろ小さな白い花を咲かせる。
が、これは「ひいらぎ南天の花」だ。
この後、紫黒色の実を付ける。
どこからとなく良い香がして、顔を近づけてこの花がその香の元だと
ようやく気がついた。
どこかで嗅いだ匂いに似ていると考えても思い出せない。
くちなし? ジャスミン? 甘い香りは共通するが、
これは、「ひいらぎ南天」の匂いなのだ。
生け花の材料として知ってはいたが、その花を初めて知った。



 啓蟄の夕風なでる眉あたり       あかね

2015年3月27日金曜日

空師(そらし)

枝垂れ桜が咲くのを待ってこの寺を訪れる。
ピンクが濃くなっているような気がした。


「空師(そらし)」     ラジオ深夜便より
空師とは、高い樹のてっぺんまで登って樹を切る人をこう呼ぶそうだ。
住宅街の高い樹、ビルの間の樹、墓地の真ん中にある樹等
狭い敷地内にある木の伐採を専門にしている。
切り倒すと他を傷つけそうな樹を、てっぺんまで登り、少しづつ
切っていくのだそうだ。
樹に回した綱を腰に留め、それが唯一の命綱だ。
一人で50~60メートルの高さの樹にも登り、
上から柱や板材になる長さで切っていき、
回りの物を傷つけないように、
背中に背負った電動ノコで怪我しないように、
細心の注意をはらいながらの作業だ。
材木市場に出し高値がつく事が腕の見せ所のようだ。
世の中には知らない仕事があるものですね。


2015年3月23日月曜日

落椿

お寺の境内の端に大きな椿の樹がある。
毎日花を落としているが、掃かれたり、ころげたりして
その下の斜面に溜まっている。
昨日まで樹に凛と咲いていた椿の花も、こうなれば塵だ。
今離れてきた樹を見上げている。
もはや土の色となり、昨日まで美しかった自分を愛おしんでいるのだろうか。



 恥じらいといううつ伏せや落椿          茜


2015年3月15日日曜日

春

テレビのコマーシャルで、このコードレス掃除機を知り、さっそく注文した。
届いた掃除機は思っていたより重く、軽々と動かしていた映像は本当だったの?と言いたくなった。
問い合わせると、一度使用したら返品できないという。
チラシを良く読み返すと、私の買ったのは大工さんも使う本格派らしい。
充電機が通常の物より300g重いだけだが、気になって重さが増してくる。
そこで、考えた。
「肩に掛ければ、手には重さはかからないのでは!」
手持ちのベルトを付けて肩に掛けると、予想通り手は添えるだけなのだ。
グッドアイデア!と自画自賛。
毎日楽しく掃除機をかけられるというものだ。

追伸
  マキタKKさんよりお返事をいただきました。
  0.2Kg重いそうです。人によって重さの感じ方が違うようですね。
  まずは一件落着でございます。


 窓全開春を讃えて風入れむ        あかね

2015年2月26日木曜日

辛夷(こぶし)


 空を見上げると、高い梢に辛夷の蕾が膨らんでいた。
細かく枝分かれしたその先の、どれにも蕾が付いている。
この枝の張り具合いの面白さに、しばらく見とれていた。
まず二股に分かれ、その先がそれぞれ二股に分かれているのだ。
ねずみ算式に分かれて、どこまで分かれ続ける気なのか。

冬の間に蓄えてきた力が、今弾けようとしている。
草木は、何事もなかったように春が来ると自然に花をつける。
自然の力に励まされるような散歩だった。



 二月の濁りなき空枝伸ばす       茜



2015年2月2日月曜日

氷(逆つらら)


 自然のいたずらは、小さな水盤にも仕掛けている。
今朝の寒さに、幾日も融けずに張っていた氷が
一杯のさかずきのような形に持ちあがっている。
何という現象なのだろう。
高さ5センチ位の逆三角錐だ。
日陰になっているので、昼過ぎても融ける様子はない。



 帆を立てて氷の上の氷かな        あかね


インターネットで調べると、これは“逆つらら”という現象らしい。
氷が張ることで体積が増し、それによって水の底に向かって
下向きに水圧がかかる。
行き場を失った水は上に向かうしかなく水草などがあって流れが少し変わっているところでは
隙間ができて、そこから水が持ち上がり下から上にむけて少しずつ凍っていく、このようにして“逆つらら”が作られると考えられるそうだ。この“逆つらら”は北海道のように寒さが厳しすぎるところでは、水が全部凍ってしまってあまり見られない、もちろん氷が張らないような
暖かいところでも見られない、つまり適度に冷え込む東海地方でこそ
現れやすい現象といえる。(名古屋アナウンサー日記より)


2015年1月14日水曜日

初場所

子供の頃、相撲の弓取り式を美しいと思って観ていた。
長い弓をしなやかに回し、肩に担ぐと一本脚になり
「よいしょ」の掛け声と共に、しこを踏むのだ。
今は、俄か相撲ファンになり、若い力士の名を覚えて応援している。
しかし、
好きではない技もある。
・ 張り手という、顔を叩くあの技だ。
・ 賞金を貰う時の姿勢も気になる。横綱が受け取ったあと
 一瞬の決めポーズが厭だったが、今年は直っているだろうか。
こんな事を気にして観るのも一つの楽しみである。
(写真は友人からの金柑漬け、孫からのミサンガ)



初場所や沸かせた後の弓取り式         茜


2015年1月7日水曜日

七日


七草を買うのを忘れて、家にあるものを使いエスニック調になった。
夫と二人の七草粥はいい加減なものである。
くちなしの実で色をつけて、
庭で栽培のパクチーをあしらいに。
下の昆布巻きは、年末に二日かけて炊いたものだ。
とろとろと柔らかく煮た昆布は吾ながら絶賛ものである。
直径3センチになろうかという大きな昆布巻きに、家族も驚きながら喜んでくれた。
まずはめでたく今年も始まろうとしています。



 屠蘇祝う注ぐも受けるもぎこちなく      茜
 昆布炊いてストーブ昼夜遊ばせず        々

2015年1月1日木曜日

未



明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

 未は、自作の土鈴で中は空洞です。
電気炉で焼いて作ったものです。




 
 拝むごと手を擦り合わす霜の朝       茜