2015年5月20日水曜日

つくしいばら

 
10センチの枝を挿し木して二年目、ようやく咲いてくれた。
友人の家で一目惚れして枝を頂き、試行錯誤しながら
育ててきた。
野生的な太く強い枝を持ち、ここら辺りの強風にも負けず
しなりながら揺れながら甘い香りを漂わせている。
じっと待って咲いてくれた薔薇、嬉しい、我が家へようこそ。

手前の丸い青い花・・・コンボルブルス
その次・・・・・・・アルペンブルー
一番向こう・・・・シノグロッサム



生きている事が幸せ嫁菜摘む        茜





2015年5月14日木曜日

水木(みずき)

丘陵地帯のあちこちに水木の白い花が盛りだ。
落葉高木、高さ10メートルを超える木もある。
五月ごろ白い小花を密生、果実は紫黒色に熟する。
春先、枝を折ると樹液が滴るのでこの名があるという。

街路樹によく見られる「はなみずき」は別物である。

五月、緑が濃くなっていくこの季節は、動植物が
うごめいているようにも思える。
庭にもトカゲの子が走るようになった。
夏が来たのである。



 水木咲き山の端からうねりだす      あかね


2015年5月9日土曜日

白躑躅(しろつつじ)

連休も終わりの日、近くの公園まで歩いて行ってみた。
しばらく行かないうちに、雑木林が色とりどりの躑躅でいっぱいになっている。
白い躑躅も、赤もピンクもそれぞれの名前とその説明には、
どれにも「寒さに強い」と書かれている。
刈らずに自然に育てると案外大木になるのかもしれない。

私達と同じく初老の二人づれがゆっくりと歩いている。
午後4時過ぎると、子供達の姿はなく、
ときおり鳥の鳴き声が閉園ですよとばかりに聞こえてくる。
白い躑躅の丘陵が幻想的だった。


 静かなる休息日なり白躑躅       あかね


2015年4月29日水曜日

物種蒔く

我が庭に草花の咲くこの季節が好きだ。
宿根草のみだが一気に彩られる。
黄色のエビネ、紫の西洋十二単(アジュガ)などである。
黄エビネは、十数年前に叔父から一株貰い受けたもので
一年に一本花が増えるというから、今は約十本の花茎がある。
この小さな庭の片隅にトマト等野菜を少し植えるのも楽しみだ。
この庭に陽が満ちて来る五月の連休を目安に、
いつも植えたり蒔いたりしている。



吾のみの日時計のあり胡瓜蒔く       茜


2015年4月20日月曜日

畦塗り

田植えにはまだ早い4月だが、(この辺では6月田植え)
水が洩れないように畦がきれいに塗られていた。
まるでセメントで固めたような正確さだ。
それ用の機械があるのかもしれない。
その昔は、人の手で泥土を百叩きして塗り固めたというから
これも大変な田仕事の中の一つだ。
柔らかくほぐされた土に水が満たされるのももうすぐだろう。



 畦塗の角の固さを言い合えり       茜




2015年4月2日木曜日

ひいらぎ南天の花

「ひいらぎの花」は、十一月ごろ小さな白い花を咲かせる。
が、これは「ひいらぎ南天の花」だ。
この後、紫黒色の実を付ける。
どこからとなく良い香がして、顔を近づけてこの花がその香の元だと
ようやく気がついた。
どこかで嗅いだ匂いに似ていると考えても思い出せない。
くちなし? ジャスミン? 甘い香りは共通するが、
これは、「ひいらぎ南天」の匂いなのだ。
生け花の材料として知ってはいたが、その花を初めて知った。



 啓蟄の夕風なでる眉あたり       あかね

2015年3月27日金曜日

空師(そらし)

枝垂れ桜が咲くのを待ってこの寺を訪れる。
ピンクが濃くなっているような気がした。


「空師(そらし)」     ラジオ深夜便より
空師とは、高い樹のてっぺんまで登って樹を切る人をこう呼ぶそうだ。
住宅街の高い樹、ビルの間の樹、墓地の真ん中にある樹等
狭い敷地内にある木の伐採を専門にしている。
切り倒すと他を傷つけそうな樹を、てっぺんまで登り、少しづつ
切っていくのだそうだ。
樹に回した綱を腰に留め、それが唯一の命綱だ。
一人で50~60メートルの高さの樹にも登り、
上から柱や板材になる長さで切っていき、
回りの物を傷つけないように、
背中に背負った電動ノコで怪我しないように、
細心の注意をはらいながらの作業だ。
材木市場に出し高値がつく事が腕の見せ所のようだ。
世の中には知らない仕事があるものですね。


2015年3月23日月曜日

落椿

お寺の境内の端に大きな椿の樹がある。
毎日花を落としているが、掃かれたり、ころげたりして
その下の斜面に溜まっている。
昨日まで樹に凛と咲いていた椿の花も、こうなれば塵だ。
今離れてきた樹を見上げている。
もはや土の色となり、昨日まで美しかった自分を愛おしんでいるのだろうか。



 恥じらいといううつ伏せや落椿          茜


2015年3月15日日曜日

春

テレビのコマーシャルで、このコードレス掃除機を知り、さっそく注文した。
届いた掃除機は思っていたより重く、軽々と動かしていた映像は本当だったの?と言いたくなった。
問い合わせると、一度使用したら返品できないという。
チラシを良く読み返すと、私の買ったのは大工さんも使う本格派らしい。
充電機が通常の物より300g重いだけだが、気になって重さが増してくる。
そこで、考えた。
「肩に掛ければ、手には重さはかからないのでは!」
手持ちのベルトを付けて肩に掛けると、予想通り手は添えるだけなのだ。
グッドアイデア!と自画自賛。
毎日楽しく掃除機をかけられるというものだ。

追伸
  マキタKKさんよりお返事をいただきました。
  0.2Kg重いそうです。人によって重さの感じ方が違うようですね。
  まずは一件落着でございます。


 窓全開春を讃えて風入れむ        あかね

2015年2月26日木曜日

辛夷(こぶし)


 空を見上げると、高い梢に辛夷の蕾が膨らんでいた。
細かく枝分かれしたその先の、どれにも蕾が付いている。
この枝の張り具合いの面白さに、しばらく見とれていた。
まず二股に分かれ、その先がそれぞれ二股に分かれているのだ。
ねずみ算式に分かれて、どこまで分かれ続ける気なのか。

冬の間に蓄えてきた力が、今弾けようとしている。
草木は、何事もなかったように春が来ると自然に花をつける。
自然の力に励まされるような散歩だった。



 二月の濁りなき空枝伸ばす       茜



2015年2月2日月曜日

氷(逆つらら)


 自然のいたずらは、小さな水盤にも仕掛けている。
今朝の寒さに、幾日も融けずに張っていた氷が
一杯のさかずきのような形に持ちあがっている。
何という現象なのだろう。
高さ5センチ位の逆三角錐だ。
日陰になっているので、昼過ぎても融ける様子はない。



 帆を立てて氷の上の氷かな        あかね


インターネットで調べると、これは“逆つらら”という現象らしい。
氷が張ることで体積が増し、それによって水の底に向かって
下向きに水圧がかかる。
行き場を失った水は上に向かうしかなく水草などがあって流れが少し変わっているところでは
隙間ができて、そこから水が持ち上がり下から上にむけて少しずつ凍っていく、このようにして“逆つらら”が作られると考えられるそうだ。この“逆つらら”は北海道のように寒さが厳しすぎるところでは、水が全部凍ってしまってあまり見られない、もちろん氷が張らないような
暖かいところでも見られない、つまり適度に冷え込む東海地方でこそ
現れやすい現象といえる。(名古屋アナウンサー日記より)


2015年1月14日水曜日

初場所

子供の頃、相撲の弓取り式を美しいと思って観ていた。
長い弓をしなやかに回し、肩に担ぐと一本脚になり
「よいしょ」の掛け声と共に、しこを踏むのだ。
今は、俄か相撲ファンになり、若い力士の名を覚えて応援している。
しかし、
好きではない技もある。
・ 張り手という、顔を叩くあの技だ。
・ 賞金を貰う時の姿勢も気になる。横綱が受け取ったあと
 一瞬の決めポーズが厭だったが、今年は直っているだろうか。
こんな事を気にして観るのも一つの楽しみである。
(写真は友人からの金柑漬け、孫からのミサンガ)



初場所や沸かせた後の弓取り式         茜


2015年1月7日水曜日

七日


七草を買うのを忘れて、家にあるものを使いエスニック調になった。
夫と二人の七草粥はいい加減なものである。
くちなしの実で色をつけて、
庭で栽培のパクチーをあしらいに。
下の昆布巻きは、年末に二日かけて炊いたものだ。
とろとろと柔らかく煮た昆布は吾ながら絶賛ものである。
直径3センチになろうかという大きな昆布巻きに、家族も驚きながら喜んでくれた。
まずはめでたく今年も始まろうとしています。



 屠蘇祝う注ぐも受けるもぎこちなく      茜
 昆布炊いてストーブ昼夜遊ばせず        々

2015年1月1日木曜日

未



明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

 未は、自作の土鈴で中は空洞です。
電気炉で焼いて作ったものです。




 
 拝むごと手を擦り合わす霜の朝       茜


2014年12月25日木曜日

シュトーレン(お菓子)

クリスマスが近づくと、友人から手作りの「シュトーレン」が送ってくる。
戴くようになってからもう何年になるだろう。
青春の一時期を同じ寮で過ごし、それから47年、ずっと変わらない友情が続いている。
家政科だったので、洋裁、和裁、調理実習等全部の教科が同時に進み、したがってスーツを作りながら、袷の着物を縫い、きゅうりや大根を薄く切るテストも受けなければならなかった。
寮の躾は厳しく、起床6:00、消灯10:00。それでは提出日に間に合わず、消灯後廊下や自習室で着物を広げて縫う日もあった。廊下は毎朝皆でぴかぴかに磨きあげていたので、着物やワンピースの布を広げても心配なかったのだ。
そんな時を助け合いながら過ごした友人達は、いとおしい程なつかしいのである。



 去年今年会いたいという友の声         茜


2014年12月20日土曜日

梔子飯


梔子(くちなし)の実を、ある句会へ持参した。
すると、梔子の実を初めて見るという方が案外居たのには驚いた。
あの白く清純な感じの花、強烈で甘い香りのする梔子の花は誰でも知っているだろう。
くちなしの語源である実の口が開かないという実際の実を見たことがないというのだ。
そう言えば、逆に
どんぐりの実を拾ってもその花を知っている人は少ないだろう。
人は興味のある物に心を寄せて、その前後の事まで気を回さないのかもしれない。

この時期恒例の「くちなし飯」を炊いた。
3合の米に1個のくちなしの実にしたので、少し黄色が薄かったようだ。。
お湯に実をふやかし、黄色の水を作り、それを米水に加えて炊くだけである。
無味無臭、しかしなんだか美味しいと思うのである。



 もう次の駅見えている冬茜         茜

 
 米だけはたっぷりと炊き冬篭         々
        (ふゆごもり)

2014年12月16日火曜日

イヌマキの実、クチナシの実


近くの小料理屋の前に、「鹿肉料理あります」と張り紙がしてあった。
捕れた時だけのメニューらしい。
そこの亭主の話では、
連絡が入るとすぐに駈けつけ、解体作業を見守り、息絶えて間もない肉を一頭分譲り受けて来るのだそうだ。
おのずと有難い気持ちになり、無駄が出ぬように切り分ける。
肉がまだ暖かいうちに処理してしまわないと痛みが早いらしい。
血の色をしたルイベを、たたきにして出された。
何も生で食べなくてもと一瞬思ったが、特に匂いも味もわからず
鹿を食べているという気持ちで一杯になった。
しかし、
昨今の鹿や猪の農作物への被害、猪に至っては街へおりてきて
人を襲ったりしている。自然淘汰がなされず殖え過ぎた獣達は、捕獲して食用にするべきだと思う。ヨーロッパにジビエ料理という言葉があるように、野生の獣を一定の規制のもとに捕獲して食べるのは自然のバランスにも必要ではないだろうか。
鹿肉のように赤身が多く低カロリーの肉は尊重されるに違いない。

  写真は上:イヌマキの実
   下: クチナシの実、 霜で落ちた庭のミニトマト



 鹿肉の命の赤よ昼の酒         茜

 朝霜や打ち負かされし末枯れトマト    々


2014年12月11日木曜日

クリスマスリース   2

ツルウメモドキ
庭のクロガネモチの赤い実
風知草の黄色の葉
からすうり
ヒマラヤ杉

先月21日のブログに作ったばかりのリースを載せましたが、
少し加えて、ようやく華やかになりました。
我が家から少し歩いて、里山へ、林へ森へと入ると
黄赤緑の葉、色々な実があふれています。
山に挨拶をして、樹に巻き付いているツルウメモドキの実を少し頂いてきました。
採集してはいても、
常に迷惑のかからないような場所と種類にとどめています。
明日は鳥達に食べられてしまうようなカラスウリも
我が家のリースになって喜んでいるでしょう(!?)




 里山のどこからが森鴉瓜         あかね

2014年12月8日月曜日

霜の花

朝日の射す寸前、霜は輝きを増す。
わずかな光に霜は精いっぱいの花を咲かせる。
空気中の水蒸気を凍らせて、葉に白く付いている霜。
しかし、葉の生命力は、内側の葉脈や筋には霜を付かせない。
葉の形を縁取り霜は白いレースの飾りのようだ。
踏むと、大きな葉はバサと、小さな葉はサクと音を立てた。
日が射すと、何事もなかったように
青々とした色を取り戻した。



日の射して思わぬ誤算霜の花        茜



 

2014年12月4日木曜日

皇居の紅葉

皇居の乾通りの一般公開初日3日、思い立って行ってきました。
昼過ぎに着き、列の流れに乗って歩くと、皆急かされるように案外早い足並みです。
坂下門から入り平川門を出るまで約1時間歩きました。
黄色から深紅まで色とりどりの紅葉が、風格のある松の緑に囲まれて、美しい彩をなしていました。
最後に寄った二の丸雑木林も、天皇皇后様お二人もここをお散歩されたのかしらと思いながら落ち葉を踏んで歩いてきました。
写真は蓮池濠です。



 早起きし皇居の紅葉見に行かむ        茜