2016年11月1日火曜日

短歌 アメリカ

 
                              (クリックすると大きく見えます)

秋雨が音もなく降っている。
こんな日は古い物の整理をすることにする。
もう35年も前、アメリカに滞在していた。
その頃の思い出の写真を紐解いてみた。

左に描いてある「我が日本」、アメリカと比べてなんと小さな国よ。
私達は西海岸のサンノゼに住んでいた。
そこを拠点にあちこち旅行した都市を描いてみた。
北はカナダまで大型キャンピングカーで2日かけて行った。
南はメキシコの国境を越えた。

何度も中華街へ通ったサンフランシスコ、
ディズニーランドへ行ったロサンゼルス、
従弟へ会いに行ったサンディエゴ、

東海岸のニューヨークまで5時間の時差があり
初めてのティファニー本店にどきどきした。
ラスベガスにはお客さんを案内して。
随分若い写真で、子供達も40歳を超えた。
我々も年をとりました。


そのころの短歌
灼熱の断崖にたつ陽炎に共に揺らぎつグランドキャニオン

果てしなく続く砂漠に忽然と台地裂けたり地の果てのごと

山の端に白き雲湧きたちまちにシスコの街を霧は覆いぬ

日本の色に柿の実たわわなる角に住む人訪ねてみたし

麦秋の稜線続くオレゴンを日暮るるまでに越え行かんとす



2016年9月26日月曜日

曼珠沙華

雨の後の曼珠沙華は鮮やかだった。
支えあわねば、茎は倒れるらしい。
それで密集しているのか。
強そうな華の以外な一面を見たような気がした。



 曼珠沙華茎にもつれのなかりけり      美代子


2016年9月14日水曜日

梶(かじ)の葉 2

 
梶の葉は梶の木の葉。昔、七夕の祭りに、歌などをこの葉7枚に書いて星に手向ける風習があった。
俳句の七夕と同じく「秋」の季語として扱われている。
天の川の渡し船の「カジ」と梶をかけたためと思われる。
桑科の落葉高木でその若皮は和紙の原料にもなる。

 その昔は店先にこの葉が売られていたそうだ。
葉の形はさまざまであるが、切れ込みの深い葉の方が趣がある。
今朝採ってきた一枚の梶の葉へ
筆で書いてみた。
紙にでも書いているかのように、しっかりと書けた。



墨匂う朝の梶の葉濡れており     美代子





2016年9月4日日曜日

短歌

                                                   (ミニトマト)
2016. 9月4日(日曜)掲載

日経新聞歌壇
三枝 昂之先生 選

 こんなにも十薬咲いて負けました
       庭の主役にしてやるか夏    美代子




2016年8月27日土曜日

梶(かじ)の葉

散歩の途中で、道にせり出してくる葉に、桑の葉とそれとよく似た葉があり、
梶の葉ではないかと思っていたがよく分からなかった。
最近ようやくその違いがはっきりした。

裏千家茶道の夏のお点前に「葉蓋の扱い」というのがある。
お茶をたてる椀を清め、その水を捨てる水指の蓋のかわりに
木の葉を蓋にするお点前である。
涼しさを演出するのに、こんなはからいをするのが茶道なのだ。

その葉によく使われるのが「梶の葉」だそうだ。
紙すきの原料にもなる梶は、よく見ると細い枝にたくさんの葉をつけているが
その一枚一枚が枝により形が違って面白い。
テレビの茶道を観て、その葉が私の手元にある葉と同じなので驚いたのだ。



2016年8月18日木曜日

ホップ

ホップの花
 
秋海棠(しゅうかいどう)

このホップは園芸種、近くの園芸店で苗を購入したものです。
つる性の多年草で北海道には自生している処があるという。
まつかさ状の苞の付け根に、粘り気のある黄粉状の腺体があり
これに苦みと芳香があり、ビールに用いられる。
そっと嗅いでみたが何の匂いもしなかった。

庭には秋海棠が花盛り、秋まで咲き続けることでしょう。


2016年8月3日水曜日

玉虫

(玉虫)
(玉虫の腹側)
 
林の中を散歩していると、虫の死骸を見かける。
蝉、かぶとむし、とんぼ、玉虫など、今までどこに生息していたのか、
どの木に居たのか、まだ仲間がそこらにいるのだろうかと辺りを見回す。
彼らが死んだからこそ、わが手に載せているのだ。
まじかに見ることはほとんど無いこの昆虫達の翅の色、脚のつき具合、硬い眼を、
しげしげと観察する。
彼らが生きている時は何となく怖い、蝉の脚にしがみつかれた時の驚きは子供時代の恐怖だ。
私達の持たない脚や形、行動が怖いのだろうか。
だいぶ大人になり鈍感になった今平気で手に載せている。

玉虫の不自然にも見えるこの色、
私には金属のようにも見えるのだ。
金属を溶接した時、まわりに虹色の変色が見られる。
そんな色に似ていると思う。



玉虫の金属武装する途中      美代

玉虫の己が死知らぬ色あわれ   〃


2016年7月19日火曜日

シノブ (羊歯)

山野草仲間と話していると、いつも「羊歯(シダ)」の美しさのことになる。
いわゆる花の美しさでもなく、花壇を飾る色合いの美しさでもなく
羊歯の緑、その複雑に入り組んだ葉の亀裂、
いくら見ても見飽きないのである。
ちなみに「羊歯」は冬・新年の季語、
「釣忍」は夏の季語となっている。



 せせらぎが聞こえてきそう釣忍      美代


2016年7月6日水曜日

ミニトマト 2016

 
(葉影に隠れていたトマト)
(鈴なりトマト) 
 
小さな庭の片隅に、今年もミニトマトが熟れました。 
5月に2株の苗を植えて、今は数十の房が下がっています。
これから少しずつ熟れていく事でしょう。
一房に15個ほど実をつけるのですが、一度に熟れ揃うことはなく、1,2個づつ
収穫していきます。
葉の影にならぬよう、重なる葉は間引き太陽に当たるようにします。
ささやかな私の楽しみです。


梅漬けて誰も来ぬ日のストレッチ



 

2016年6月29日水曜日

糸とんぼ 2016

今年も庭にやってきた。
「アオイトトンボ」のメスではないだろうか。
体長4センチほど。緑色が強い感じで、例年の水色と少し違う気がした。
近くに調整池があることを思い出した。
それほど綺麗な水とは言えないが、枯れないで一年中水があるから
もしかしたら、こちらから飛んできたのかもしれない。



雨止みて風の道なる糸とんぼ



2016年6月13日月曜日

奇跡の一本松

東北の旅は、被災地をめぐる旅だった。
仙台の松島を愛でるときは、地震と津波で真っ二つに割れた小島を見た。
越前高田では、トラックが土を運び角砂糖のような土の塊を
あちこちに積んで土地のかさ上げの最中だった。
奇跡の一本松がひときわ目をひいた。
何もない、土だけのただの平地、
ここへ人の暮らしがあったとはとても思えない地だった。



土ぼこり鎮め一本松灼くる     美代子   





2016年5月24日火曜日

つくしいばら2016

友人から分けてもらったバラが今年も咲きました。
年ごとに花数も増えていくので楽しみな花です。
蜂の羽音がすごくて最初は驚きました。
今年はピンクが強いような気がします。
香りもバラ特有なあの香とは違う独特な香りです。
朝に夕に外へ出て楽しんでいます。


2016年5月21日土曜日

赤花夕化粧

アカバナユウゲショウは、明治時代にアメリカから持ちこまれた
帰化植物である。
4月から10月頃まで、約1.5センチのピンクの四弁花が咲き続ける。
朝に咲いて夕方にはしぼむ一日花だ。
日本各地に野生化していて、道端で多くみられる。
昨年、除草剤を撒かれても撒かれても出てくる道端の1本を庭に移植した。
今はやっかいもの扱いされている草でも、良く観てやると魅力的ではないか。








 好きなだけ咲けよ赤花夕化粧 


    

2016年5月1日日曜日

立浪草(たつなみそう)

今日の仏様の花は、白い立浪草、青いアジュガである。
いつの間にか庭に群生している。

草花は大まかに、山野草と園芸種に分かれるようだ。
山野草は自然に野山に生える草、
園芸種は人の手で育てられる植物である。
しかし、昨今は山野草と言われる草花でも、人の手で殖やされ
園芸店でも手に入るようになった物が少なくない。
この白い立浪草も園芸店からのものである。
その他に
スズラン、カタクリ、サギソウ、ケマンソウ、
イカリソウ、ヒメシャガ、ミソハギ、ホタルブクロ等々、
山野草と言いながらも、園芸店で手に入れる事が出来る。

数年前、田んぼの畦に「いぬごま」のピンクの花が群生していたが
除草剤であえなく絶滅したようだ。
散歩の途中で出会った百種以上の帰化植物を含めた草花を
調べているが、その分布図は南九州から本州の北まで
ほぼ全国に生えている草花ばかりである。



虻さえも庭の小花に落ち着かず      茜




2016年4月22日金曜日

那賀川(徳島県)

                               (ロープウェーから観た四国那賀川)

横浜をPM10:30発、高松(香川県)AM7:30着。
寝台特急サンライズに乗りたいという夫の希望で、思い立った旅、
運良く切符が手に入ったのだ。
鳴門の渦潮を観て、21番札所という「太龍寺」にお参りすることが出来た。
高低差約500Mの山の頂上まで、ロープウエーが出ていて、
難なく、少しスリルを味わいながら登っていった。
八十八か所の札所の一つというお寺だったが
弘法大師空海が修業されたという峰を目の当たりにし、
壮大な景色に圧倒された。


 お遍路のふいに小道へ逸れ行けり

 札所まで新緑渡るロープウェー       




2015年11月12日木曜日

無患子(むくろじ)

無患子(むくろじ)を友人から頂いた。
私も初めてお目にかかる実である。
振るとコロコロと中の種が鳴った。
中の黒い種は堅く、お正月の遊びだった羽子つきの追羽根に付いている
球である。
外側の殻は案外柔らかく、水に浸してから手でこすると
泡がたった。サポニンという成分があり、石鹸の代用にされたという。
秋の季語になっているので、一句作れと言われたようである。



無患子を振ればかすかな風の音      茜




 

2015年10月29日木曜日

レモン

初めてのレモン。
直径14センチの大物、一つだけのレモンである。
何という種類かわからないが、丸い形のレモンもあるのですね。
屋外で冬を越して、この神奈川県でも栽培できたからうれしい。
たくさんの花が咲き、実も付けたが、残念ながら一つづつ
落ちていった。
1個のレモンが育つのに35枚の葉が必要というから
全部を育てられない木は、実を落としていったのだ。
それに加えて、そそっかしい私が葉のついた枝を何度か
折ってしまったのだから、仕方ない。
全部黄色になってから収穫しようと楽しみにしている。



 初生りのまんまるレモン風吹くな     茜



2015年10月1日木曜日

ジュズサンゴ

晴れていても少し肌寒くなり秋めいてきた。
ジュズサンゴの実が赤く色づいている。
白い小花から赤くなり、連なってお数珠のようになっている。
この種を採っておき、来年も咲かせようと思っている。



沖指せば子等寄りてくる秋の宿


2015年9月21日月曜日

果物 ポーポー

珍しい果物「ポーポー」を貰った。
北米原産だというが、バナナとマンゴーを混ぜたような南国的な
香りだ。
写真下は皮を剥いたもの、中の種は柿の実の種に似て、平たく黒い種が
真ん中に10個ほどならんでいる。
非常に柔らかく、口に入れるとクリーム状になるほどだ。
見た目はアケビにそっくりだが、
こんな柔らかさだと市場に出回るのは難しいと思った。
凍らせて食べるともっと美味しいかもしれないと思う。



よく晴れて稲穂の匂う三回忌        茜

2015年9月17日木曜日

稲穂

豪雨は場所も時も選ばず、集中的に来ることが多くなった。
今回災害にあわれた方々には、本当にお気の毒で、もし自分が
遭遇していたらと思うとその心痛は想像に余りある。
 みごとに稔った田んぼは、その黄金色と明るさに驚く。
稲独特の匂いに、今年の豊穣を思ってうれしくなるのだ。



 暮れなずむ峡の稲穂の明るさに       茜