2016年6月13日月曜日

奇跡の一本松

東北の旅は、被災地をめぐる旅だった。
仙台の松島を愛でるときは、地震と津波で真っ二つに割れた小島を見た。
越前高田では、トラックが土を運び角砂糖のような土の塊を
あちこちに積んで土地のかさ上げの最中だった。
奇跡の一本松がひときわ目をひいた。
何もない、土だけのただの平地、
ここへ人の暮らしがあったとはとても思えない地だった。



土ぼこり鎮め一本松灼くる     美代子   





2016年5月24日火曜日

つくしいばら2016

友人から分けてもらったバラが今年も咲きました。
年ごとに花数も増えていくので楽しみな花です。
蜂の羽音がすごくて最初は驚きました。
今年はピンクが強いような気がします。
香りもバラ特有なあの香とは違う独特な香りです。
朝に夕に外へ出て楽しんでいます。


2016年5月21日土曜日

赤花夕化粧

アカバナユウゲショウは、明治時代にアメリカから持ちこまれた
帰化植物である。
4月から10月頃まで、約1.5センチのピンクの四弁花が咲き続ける。
朝に咲いて夕方にはしぼむ一日花だ。
日本各地に野生化していて、道端で多くみられる。
昨年、除草剤を撒かれても撒かれても出てくる道端の1本を庭に移植した。
今はやっかいもの扱いされている草でも、良く観てやると魅力的ではないか。








 好きなだけ咲けよ赤花夕化粧 


    

2016年5月1日日曜日

立浪草(たつなみそう)

今日の仏様の花は、白い立浪草、青いアジュガである。
いつの間にか庭に群生している。

草花は大まかに、山野草と園芸種に分かれるようだ。
山野草は自然に野山に生える草、
園芸種は人の手で育てられる植物である。
しかし、昨今は山野草と言われる草花でも、人の手で殖やされ
園芸店でも手に入るようになった物が少なくない。
この白い立浪草も園芸店からのものである。
その他に
スズラン、カタクリ、サギソウ、ケマンソウ、
イカリソウ、ヒメシャガ、ミソハギ、ホタルブクロ等々、
山野草と言いながらも、園芸店で手に入れる事が出来る。

数年前、田んぼの畦に「いぬごま」のピンクの花が群生していたが
除草剤であえなく絶滅したようだ。
散歩の途中で出会った百種以上の帰化植物を含めた草花を
調べているが、その分布図は南九州から本州の北まで
ほぼ全国に生えている草花ばかりである。



虻さえも庭の小花に落ち着かず      茜




2016年4月22日金曜日

那賀川(徳島県)

                               (ロープウェーから観た四国那賀川)

横浜をPM10:30発、高松(香川県)AM7:30着。
寝台特急サンライズに乗りたいという夫の希望で、思い立った旅、
運良く切符が手に入ったのだ。
鳴門の渦潮を観て、21番札所という「太龍寺」にお参りすることが出来た。
高低差約500Mの山の頂上まで、ロープウエーが出ていて、
難なく、少しスリルを味わいながら登っていった。
八十八か所の札所の一つというお寺だったが
弘法大師空海が修業されたという峰を目の当たりにし、
壮大な景色に圧倒された。


 お遍路のふいに小道へ逸れ行けり

 札所まで新緑渡るロープウェー       




2015年11月12日木曜日

無患子(むくろじ)

無患子(むくろじ)を友人から頂いた。
私も初めてお目にかかる実である。
振るとコロコロと中の種が鳴った。
中の黒い種は堅く、お正月の遊びだった羽子つきの追羽根に付いている
球である。
外側の殻は案外柔らかく、水に浸してから手でこすると
泡がたった。サポニンという成分があり、石鹸の代用にされたという。
秋の季語になっているので、一句作れと言われたようである。



無患子を振ればかすかな風の音      茜




 

2015年10月29日木曜日

レモン

初めてのレモン。
直径14センチの大物、一つだけのレモンである。
何という種類かわからないが、丸い形のレモンもあるのですね。
屋外で冬を越して、この神奈川県でも栽培できたからうれしい。
たくさんの花が咲き、実も付けたが、残念ながら一つづつ
落ちていった。
1個のレモンが育つのに35枚の葉が必要というから
全部を育てられない木は、実を落としていったのだ。
それに加えて、そそっかしい私が葉のついた枝を何度か
折ってしまったのだから、仕方ない。
全部黄色になってから収穫しようと楽しみにしている。



 初生りのまんまるレモン風吹くな     茜



2015年10月1日木曜日

ジュズサンゴ

晴れていても少し肌寒くなり秋めいてきた。
ジュズサンゴの実が赤く色づいている。
白い小花から赤くなり、連なってお数珠のようになっている。
この種を採っておき、来年も咲かせようと思っている。



沖指せば子等寄りてくる秋の宿


2015年9月21日月曜日

果物 ポーポー

珍しい果物「ポーポー」を貰った。
北米原産だというが、バナナとマンゴーを混ぜたような南国的な
香りだ。
写真下は皮を剥いたもの、中の種は柿の実の種に似て、平たく黒い種が
真ん中に10個ほどならんでいる。
非常に柔らかく、口に入れるとクリーム状になるほどだ。
見た目はアケビにそっくりだが、
こんな柔らかさだと市場に出回るのは難しいと思った。
凍らせて食べるともっと美味しいかもしれないと思う。



よく晴れて稲穂の匂う三回忌        茜

2015年9月17日木曜日

稲穂

豪雨は場所も時も選ばず、集中的に来ることが多くなった。
今回災害にあわれた方々には、本当にお気の毒で、もし自分が
遭遇していたらと思うとその心痛は想像に余りある。
 みごとに稔った田んぼは、その黄金色と明るさに驚く。
稲独特の匂いに、今年の豊穣を思ってうれしくなるのだ。



 暮れなずむ峡の稲穂の明るさに       茜


2015年9月10日木曜日

赤とんぼ

昔ほど見かけなくなった赤とんぼ。
きれいな水があってこそだ。
蓮池の花も終わり、静けさばかりが満ちている池となった。
赤とんぼが小さな風を生みだしている。
空中に少し留まって、飛ぶ先を慎重に選んでいるようだ。
この池は、山から沁み出た細い水の流れの先に
出来ている。
とんぼのヤゴが育つのに丁度良い水なのだろう。
毎年ここへ来て赤とんぼと会うのを楽しみにしている。



静けさや慎重に飛ぶ赤とんぼ       茜


2015年8月29日土曜日

酢橘(すだち)

徳島の酢橘を貰った。
中の2個は頂いてしまったが、このぎっちりと並べられた
酢橘の濃い緑は、いかにも新鮮な香りを感じさせる。
さっそく刺身に絞り、青い皮は摺って炭酸水に入れた。
「いい香り!!」
ではと、夫はご飯にも絞った。
これは極上の酢飯になるのである。
日本ていいなあ・である。



 山じゅうの酢橘を箱に溢れさせ       茜



2015年8月13日木曜日

カリフォルニア 5号線

(写真は往路、復路は20メートル左に離れてある。)
  クリックすると交差する道路が見えます。
 パトカーではなくヘリコプタが監視しています)

昔話を夫とするようになり、古い写真を出してみた。
30数年前、夫の赴任に伴いカリフォルニア州のサンノゼに
住んだことがあった。
初めての海外生活、最初に驚いたのはアメリカ大陸の広さだった。
50州の一つのカリフォルニア州に日本列島がすっぽり入るのだ。
カリフォルニア州を縦断している 「州間高速道路5号線」は
地図上で見るとウソのように長い直線が引かれていた。
それが本当に サンノゼから南下してロサンゼルスまで
約6時間600キロ、ほとんど真っすぐな道路なのだ。
この写真の風景が6時間、延々と地平線を見続けることになる。
回りの荒野は、時折り、果てしなく続くトマト畑、いちご畑になり、
スプリンクラーが大きな弧を描いて地下から汲み上げた水を撒いていた。
デルモンテケチャップのトラックが、トマトをまるで砂利を積んでいるかのように
じかに山積みして零しながら走っていた。
なにもかも大きさが違った、広かったなー。



短歌
 
 地平線超えむと駈けるまなかいに               
          遮るものなし飛べとごとくに      (当時のまま)
 
 湧くごとく伸びるハイウエイひたすらに
          天に交わる刻をめざして

 荒涼たる砂漠は畑に変わりゆく
          灌漑用の水路太くして


 

2015年8月6日木曜日

子燕


我が家の軒先に巣を作ってから約1カ月。
ようやく元気な子燕の姿を見た。
全部で3羽いるようだ。
頭の先が見え隠れするようになっていたが
親とのツーショットは初めてだ。
巣の中に居る子燕は、まだ鳴き声も小さく目も開いて
いないようだが、この大きな口はどうだ。
元気な証拠に、巣の下は糞で大変なことになっている。




餌をねだる子燕の喉真っ黄色    あかね


コメントが入らなくなっています。しばらくお待ちください。

2015年8月3日月曜日

経口補水液

暑い暑いと毎日暮れる。
夫婦とも茹りそうだと息子に伝えたところ、
「経口補水液」の作り方を教えてくれた。
市販のスポーツ飲料もいいが私達には甘過ぎるようなので、
これでやってみよう。水ばかり飲むより良いようだ。
時間をかけてゆっくりと飲む事にしよう。


 「経口補水液の作り方」
  水    1リットル(沸騰した湯を冷ましてから)
  砂糖   小さじ すり切り6杯
  塩     小さじ 1/2 杯

写真手前透明な水→ 経口補水液
   左→ お茶を冷ましている水差し



万緑へ柏手強く打ちにけり    あかね



2015年7月29日水曜日

武相荘  白洲次郎邸

入り口
 
 
武相荘の入り口から白洲邸である。
緑の中にゆったりとした構えの家、
小高い土地からは駅まで眺められたのではないだろうか。
その昔蚕農家だった家を買い取り、広い土間そのままに
白いタイル張りにしてあり、どんなにおしゃれだったかがわかる。
上がり框をあがると、囲炉裏を切った部屋、次の床の間は寝室に
二階蚕の部屋は子供部屋、北側奥の小部屋は書斎だったのだろう
本棚にぎっしりと本が並べられていた。



 天井まで本積む書斎新樹光       茜
    (5月)


2015年7月25日土曜日

蓮池

午後五時頃、蓮の花は閉じていた。
朝咲き、夕には閉じて3日間程繰り返すのである。
その後花びらが落ち、緑の花托が種を育てるのだ。
赤いショウジョウトンボが飛んでいるだけの静かなひとときを、
ただぼんやりと眺めて座っていた。
蓮池の日差しも次第に薄くなってくる。
ちょうど来たバスに乗って帰ることにした。



蓮池に影さしバスの折り返す       あかね


2015年7月22日水曜日

夏燕

 
この写真を撮ったのが7月1日だった。
我が家の玄関先に新しい泥をくわえてきて巣を作ったのだ。
もう20日も経っているというのに、雛は孵らず
燕はずっと座り続けている。
哀れ夏燕、いつまでそうして座っているのだ。
実は爪程の小さな卵の殻が一つ落ちているのを見てしまったのだよ。
黒い頭だけちょこんと出しているのを見ると、つい人の子供が覗いているような
錯覚をするではないか。



 病とて生きてればこそサングラス     あかね


2015年7月18日土曜日

今日の収穫

(ブルーベリー、ミニトマト)
 
(茗荷)

小さな庭の収穫期である。
ブルーベリーも10年目になり、木の高さも2メートルを超えた。
ミニトマトは1本に100個生るそうだから、
3本で300個は生る予定だ。
隅に植えてあった茗荷も、雨の後いっきに出てきた。
手のひらに一杯の収穫だが、二人暮らしには丁度良い。
今日は、冷ややっこに茗荷を添えて、
ミニトマトは玉葱と和えて、
初収穫のお祝いだ。



夏木立兄の家来でありしころ        あかね





2015年7月16日木曜日

るりまつり

                               (タブレットで撮りました)

「るりまつり」も好きな花だ。
青色系の花に惹かれるのである。
「アカバンサス」が咲き終わるとすぐにこの花が咲き始めた。
昼は太陽の光が反射して、思うような色合いに撮れない。
午後6:00を過ぎて、ようやくこの色に撮ることができた。
6月から 9,10月まで楽しめるのがうれしい。
今日は台風の前触れの雨が強く、窓の表面を洗い流している。



 翡翠いま吾立つ橋をくぐりけり        あかね


2015年7月15日水曜日

ジャカランタの花

 
 
近頃カメラを持ち歩かないので、古い写真から選んでみた。

数年前、ポルトガルに旅行した際「ジャカランタの並木」に出会った。
高く古い樹が街にしっくりと馴染んでいた。
空の色のような青い花は房状に下がっている。
街のいたる処で咲いていて、
熱帯地方に多く、高木、低木と種類は多いらしい。
旅行先でも、初めてみる花が目に飛び込んでくると、
早く名前を知りたいと思う事がある。



ジャカランタ咲いて日陰のカフェテラス       あかね



2015年7月4日土曜日

花筏(はないかだ)

花筏は、四月ごろ葉の真ん中に小さな薄緑の花を付け
今頃濃い緑の実になる。
葉の真ん中に実を付けるのが珍しく、
人がイカダを漕いでいるように見立てたことから
この名が付いているという。
梅雨晴間のある日久しぶりに山の中の沢に、
山女か岩魚の魚影を見に入った折り、
夫が下の沢からこの葉を見つけて持ってきた。
魚は見えなかったが、車の近くで待っていた私に
この葉をお土産にしたのだ。



雷に耳を澄ませば遠ざかる       あかね



 

2015年6月28日日曜日

袋掛け

去年植えた巨峰が実をつけた。
夫はさっそく小指の先ほどになった実の房に袋を掛けた。
最初はぎっしりと粟粒のような実が付いたが、
しばらくするとおのずと摘果したように、実は少なくなり
ちょうと良い間隔になっている。
袋は、うちわが入っていた和紙の封筒だ。
堅いこの和紙は風を通さない為、下の角を切ってみた。
果たして大きな巨峰となるのでしょうか。
お楽しみー。



 初生りのたった一つの袋掛け      あかね


短歌
 南天の花ほろほろと髪に付き
     吾が身立たせる青葉風吹く

2015年6月26日金曜日

ごぼう茶

(後はレモンの摘果したもの)
ごぼう茶が身体に良いと聞けば試さずにはおれない。
ごぼうを削ぎ切りにして軽く干し、(真ん中が干したごぼう)
ステンレス鍋でしばらく煮ると、左のお茶になった。
そのまま放置しておくと、右の緑色へ変色した。
この鮮やかな緑色は何だ!
どういう科学変化だろう。
飲んでも害はないのだろうか。
何方が教えてください!!

注;
これはごぼうに含まれるクロロゲン酸(ポリフェノールの一種)が
アルカリ化しておこる現象で害ではないそうです。
フライパンで煎ったものを煮だすことが重要らしいです。
よかったー。


 ごぼう茶の色の鮮やか梅雨晴れ間        あかね



2015年6月15日月曜日

誕生日

子供達も巣立ち、誕生日を祝うことも無くなっていた。
しかし、今日は
孫達の成長の速さに驚く誕生日となった。
13歳と11歳になる子供達の成長ぶりがうれしい。
久しぶりに集まると、賑やかなおしゃべりが尽きない。
恒例のトランプゲームに加えて、ワードバスケットという
ゲームが子供達のお気に入りだ。
ジジ、ババには苦しい言語能力が試される。
子供も大人も混じり8人が競って名詞を投げ合い容赦ない。
いつも取り残されるのはジジとババである。
いつまでも続くといいなあ。




 夕焼けの綺羅を遅参の言い訳に        茜


2015年6月1日月曜日

ジューンベリー

六月になると、名前のとおり我が家の実も食べごろになった。
際立って赤い実を食べてみると、「甘い!」
一度に熟れる実が少ないので、ジャムにするには採りためて
置く方がいいようだ。
薔薇も散りそれと一緒に咲いていた小花もそろそろ終わりだ。
すると、出番を控えている次の花が蕾をたくさん付けている。
アカバンサスの青い、彼岸花にも似た形のスッとした花が、
今年は大量に咲くみたいなので楽しみにしよう。



 遠出して潮風当てる素足かな



2015年5月24日日曜日

つくしいばら 2


この花に惚れ込んだ理由は、
香りと、改良されていない素朴な一重咲きの花だ。
一つ二つ花が咲き始める最初はおだやかに、
満開になるとその花穂(かすい)が3,40センチにもなる豪快さ、
蕾の濃いピンクから白に変化していく様、
黄色の豊かなおしべが、蜂の来訪を受けてかき回され
黒く変わっていく様子がいい。
よほど蜂の好のみの香らしく、わんわんとその羽音が凄い。
かくして、朝夕の観察はきりもない。



 新開地の風をかわして花いばら        あかね


2015年5月20日水曜日

つくしいばら

 
10センチの枝を挿し木して二年目、ようやく咲いてくれた。
友人の家で一目惚れして枝を頂き、試行錯誤しながら
育ててきた。
野生的な太く強い枝を持ち、ここら辺りの強風にも負けず
しなりながら揺れながら甘い香りを漂わせている。
じっと待って咲いてくれた薔薇、嬉しい、我が家へようこそ。

手前の丸い青い花・・・コンボルブルス
その次・・・・・・・アルペンブルー
一番向こう・・・・シノグロッサム



生きている事が幸せ嫁菜摘む        茜





2015年5月14日木曜日

水木(みずき)

丘陵地帯のあちこちに水木の白い花が盛りだ。
落葉高木、高さ10メートルを超える木もある。
五月ごろ白い小花を密生、果実は紫黒色に熟する。
春先、枝を折ると樹液が滴るのでこの名があるという。

街路樹によく見られる「はなみずき」は別物である。

五月、緑が濃くなっていくこの季節は、動植物が
うごめいているようにも思える。
庭にもトカゲの子が走るようになった。
夏が来たのである。



 水木咲き山の端からうねりだす      あかね


2015年5月9日土曜日

白躑躅(しろつつじ)

連休も終わりの日、近くの公園まで歩いて行ってみた。
しばらく行かないうちに、雑木林が色とりどりの躑躅でいっぱいになっている。
白い躑躅も、赤もピンクもそれぞれの名前とその説明には、
どれにも「寒さに強い」と書かれている。
刈らずに自然に育てると案外大木になるのかもしれない。

私達と同じく初老の二人づれがゆっくりと歩いている。
午後4時過ぎると、子供達の姿はなく、
ときおり鳥の鳴き声が閉園ですよとばかりに聞こえてくる。
白い躑躅の丘陵が幻想的だった。


 静かなる休息日なり白躑躅       あかね


2015年4月29日水曜日

物種蒔く

我が庭に草花の咲くこの季節が好きだ。
宿根草のみだが一気に彩られる。
黄色のエビネ、紫の西洋十二単(アジュガ)などである。
黄エビネは、十数年前に叔父から一株貰い受けたもので
一年に一本花が増えるというから、今は約十本の花茎がある。
この小さな庭の片隅にトマト等野菜を少し植えるのも楽しみだ。
この庭に陽が満ちて来る五月の連休を目安に、
いつも植えたり蒔いたりしている。



吾のみの日時計のあり胡瓜蒔く       茜


2015年4月20日月曜日

畦塗り

田植えにはまだ早い4月だが、(この辺では6月田植え)
水が洩れないように畦がきれいに塗られていた。
まるでセメントで固めたような正確さだ。
それ用の機械があるのかもしれない。
その昔は、人の手で泥土を百叩きして塗り固めたというから
これも大変な田仕事の中の一つだ。
柔らかくほぐされた土に水が満たされるのももうすぐだろう。



 畦塗の角の固さを言い合えり       茜




2015年4月2日木曜日

ひいらぎ南天の花

「ひいらぎの花」は、十一月ごろ小さな白い花を咲かせる。
が、これは「ひいらぎ南天の花」だ。
この後、紫黒色の実を付ける。
どこからとなく良い香がして、顔を近づけてこの花がその香の元だと
ようやく気がついた。
どこかで嗅いだ匂いに似ていると考えても思い出せない。
くちなし? ジャスミン? 甘い香りは共通するが、
これは、「ひいらぎ南天」の匂いなのだ。
生け花の材料として知ってはいたが、その花を初めて知った。



 啓蟄の夕風なでる眉あたり       あかね

2015年3月27日金曜日

空師(そらし)

枝垂れ桜が咲くのを待ってこの寺を訪れる。
ピンクが濃くなっているような気がした。


「空師(そらし)」     ラジオ深夜便より
空師とは、高い樹のてっぺんまで登って樹を切る人をこう呼ぶそうだ。
住宅街の高い樹、ビルの間の樹、墓地の真ん中にある樹等
狭い敷地内にある木の伐採を専門にしている。
切り倒すと他を傷つけそうな樹を、てっぺんまで登り、少しづつ
切っていくのだそうだ。
樹に回した綱を腰に留め、それが唯一の命綱だ。
一人で50~60メートルの高さの樹にも登り、
上から柱や板材になる長さで切っていき、
回りの物を傷つけないように、
背中に背負った電動ノコで怪我しないように、
細心の注意をはらいながらの作業だ。
材木市場に出し高値がつく事が腕の見せ所のようだ。
世の中には知らない仕事があるものですね。


2015年3月23日月曜日

落椿

お寺の境内の端に大きな椿の樹がある。
毎日花を落としているが、掃かれたり、ころげたりして
その下の斜面に溜まっている。
昨日まで樹に凛と咲いていた椿の花も、こうなれば塵だ。
今離れてきた樹を見上げている。
もはや土の色となり、昨日まで美しかった自分を愛おしんでいるのだろうか。



 恥じらいといううつ伏せや落椿          茜


2015年3月15日日曜日

春

テレビのコマーシャルで、このコードレス掃除機を知り、さっそく注文した。
届いた掃除機は思っていたより重く、軽々と動かしていた映像は本当だったの?と言いたくなった。
問い合わせると、一度使用したら返品できないという。
チラシを良く読み返すと、私の買ったのは大工さんも使う本格派らしい。
充電機が通常の物より300g重いだけだが、気になって重さが増してくる。
そこで、考えた。
「肩に掛ければ、手には重さはかからないのでは!」
手持ちのベルトを付けて肩に掛けると、予想通り手は添えるだけなのだ。
グッドアイデア!と自画自賛。
毎日楽しく掃除機をかけられるというものだ。

追伸
  マキタKKさんよりお返事をいただきました。
  0.2Kg重いそうです。人によって重さの感じ方が違うようですね。
  まずは一件落着でございます。


 窓全開春を讃えて風入れむ        あかね

2015年2月26日木曜日

辛夷(こぶし)


 空を見上げると、高い梢に辛夷の蕾が膨らんでいた。
細かく枝分かれしたその先の、どれにも蕾が付いている。
この枝の張り具合いの面白さに、しばらく見とれていた。
まず二股に分かれ、その先がそれぞれ二股に分かれているのだ。
ねずみ算式に分かれて、どこまで分かれ続ける気なのか。

冬の間に蓄えてきた力が、今弾けようとしている。
草木は、何事もなかったように春が来ると自然に花をつける。
自然の力に励まされるような散歩だった。



 二月の濁りなき空枝伸ばす       茜



2015年2月2日月曜日

氷(逆つらら)


 自然のいたずらは、小さな水盤にも仕掛けている。
今朝の寒さに、幾日も融けずに張っていた氷が
一杯のさかずきのような形に持ちあがっている。
何という現象なのだろう。
高さ5センチ位の逆三角錐だ。
日陰になっているので、昼過ぎても融ける様子はない。



 帆を立てて氷の上の氷かな        あかね


インターネットで調べると、これは“逆つらら”という現象らしい。
氷が張ることで体積が増し、それによって水の底に向かって
下向きに水圧がかかる。
行き場を失った水は上に向かうしかなく水草などがあって流れが少し変わっているところでは
隙間ができて、そこから水が持ち上がり下から上にむけて少しずつ凍っていく、このようにして“逆つらら”が作られると考えられるそうだ。この“逆つらら”は北海道のように寒さが厳しすぎるところでは、水が全部凍ってしまってあまり見られない、もちろん氷が張らないような
暖かいところでも見られない、つまり適度に冷え込む東海地方でこそ
現れやすい現象といえる。(名古屋アナウンサー日記より)


2015年1月14日水曜日

初場所

子供の頃、相撲の弓取り式を美しいと思って観ていた。
長い弓をしなやかに回し、肩に担ぐと一本脚になり
「よいしょ」の掛け声と共に、しこを踏むのだ。
今は、俄か相撲ファンになり、若い力士の名を覚えて応援している。
しかし、
好きではない技もある。
・ 張り手という、顔を叩くあの技だ。
・ 賞金を貰う時の姿勢も気になる。横綱が受け取ったあと
 一瞬の決めポーズが厭だったが、今年は直っているだろうか。
こんな事を気にして観るのも一つの楽しみである。
(写真は友人からの金柑漬け、孫からのミサンガ)



初場所や沸かせた後の弓取り式         茜


2015年1月7日水曜日

七日


七草を買うのを忘れて、家にあるものを使いエスニック調になった。
夫と二人の七草粥はいい加減なものである。
くちなしの実で色をつけて、
庭で栽培のパクチーをあしらいに。
下の昆布巻きは、年末に二日かけて炊いたものだ。
とろとろと柔らかく煮た昆布は吾ながら絶賛ものである。
直径3センチになろうかという大きな昆布巻きに、家族も驚きながら喜んでくれた。
まずはめでたく今年も始まろうとしています。



 屠蘇祝う注ぐも受けるもぎこちなく      茜
 昆布炊いてストーブ昼夜遊ばせず        々

2015年1月1日木曜日

未



明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

 未は、自作の土鈴で中は空洞です。
電気炉で焼いて作ったものです。




 
 拝むごと手を擦り合わす霜の朝       茜