2012年4月22日日曜日

土筆


 土筆は、もう胞子も吐き尽くして終わろうとしている。
畦にたくさん出ている土筆の後は、スギナが
でてくるのだろう。
スギナはシダ植物の一種で、花は咲かせず胞子によって増える。
そのスギナの胞子をつける特別な茎が春先に芽生える土筆なのだそうだ。
土筆とスギナの関係、知っているようで
知らない事でした。
   
   
  
  
 夕映えを仰ぎ土筆を踏みにけり    茜
   
   
   
   
春の季語;土筆

2012年4月18日水曜日

スノーフレーク


 和名「鈴蘭水仙」という。
ヒガンバナ科、花言葉は「皆をひきつける魅力」だそうだ。
今年は少し遅れたけれど、チューリップと一緒に庭の隅にワッと咲いている。
似た花に「スノードロップ」がありますが、
こちらは花弁が開いている。
どちらも愛らしい花達である。
   
     
   
   
 スノーフレークかすかに鈴の音をもらす  茜



季語なし

2012年4月15日日曜日

水芭蕉

   

水芭蕉は夏の季語ですが、箱根の湿生花園の水芭蕉は今が盛りだ。
まだ日差も柔らかで、木の影はうすうすとして
いる。
外輪山に囲まれて、箱根湖の傍にあるこの花園
は広い湿地の中にある。
湧き出した水は草地を流れ、流れが集まると
そこに水芭蕉が咲いていた。
里芋科の多年草、白い花弁に見えるのは
仏炎苞と呼ばれる部分で、花はその中心の
黄色い棒のような花軸につきます。
大きい葉が芭蕉に似ていることから
この名があります。(今年の写真ではありません
   
   
   
  
 木道の幾折れもして水芭蕉   茜
   
    
  
夏の季語;水芭蕉 
    

2012年4月13日金曜日

トウダイグサ

 燈台草は、道端でよく見る草花である。 葉は椀状で、その中に黄色い花がある様が、燈火の皿に見立てて和名がある。 摘み取ると、茎から白い乳液を出した。 この草も全部にわたり有毒であるようだ。 道端の草にも毒があるのは案外多く、うっかりさわれない。 以前は名も知らない草に気を許してしまい、良く摘み取ったり触れたりしていたが、最近は用心するようになった。 それにしても、草花は美しいのでただ通り過ぎる訳にはいかない。

2012年4月9日月曜日

土佐水木(とさみずき)


 土佐水木の花は、魚のうろこ状に花が重なり
下がって咲く。
この花と似ているのに、「日向水木」があるが、
こちらは花数が少なめに下がっている。
どちらも黄色で間違いやすい。

写真を撮っていると、「ケンケーン」と雉の
強い鳴き声が聞こえた。
今年もそんな季節になったのかと、すっかり
春めいた小道を歩いた。
  
   
  
 雉啼いて谷戸の草木を目覚めさす    茜
   
   
  
春の季語;雉

2012年4月5日木曜日

馬酔木(あせび)の花


 馬酔木は、つつじ科の常葉低木。
壷状の花を房のように垂れる。
近づくと甘い香りがした。
夕暮れ時の桜がほつほつ咲き始めた公園の一角に、明かりのように咲いていた。
牛馬が食べると痺れたように酔ってしまうので
この名がついたという。
    
   
    
俯いてどこか頑な花馬酔木   茜
 (うつむいてどこかかたくなはなあしび)
   
     
春の季語;馬酔木(あせび、あしび)

2012年4月2日月曜日

三椏(みつまた)の花


 三椏は、ジンチョウゲ科の落葉低木で中国原産。
2メートル位の木の葉が出る前の三叉に分かれた
枝先に咲く。木の皮は紙の原料としても知られている。
これは「アカバナミツマタ」、通りがかりの庭に咲いていた。
空が少し暗い夕方、風が吹き荒れていた。
春疾風(はるはやて)という言葉がぴったりだった。
   
   
   
   
 三椏や校庭を来る風強し     茜
  
  
春の季語;三椏

2012年3月30日金曜日

まんさく


 春に先駆けて、「まんず咲く」というところから「まんさく」という名になったとか、豊年満作から命名されたとか言われている。
欧米でも魔女のはしばみと言われて人気があるようだ。
花びらが、りぼん状になっているのが面白い。

この辺りの古い農家には、白い土壁の土蔵が残っている。外から見るかぎりでは、今どのように使われているのか解らないが、高い所にある四角い窓がいつも開いている。
開けっ放しなのだ。その窓も相当の厚さだから土壁の厚さがわかるような気がする。
   
   
  
  
 まんさくや開けっ放しの蔵の窓      茜
 (まんさくやあけっぱなしのくらのまど)
   
   
春の季語;まんさく

2012年3月26日月曜日

春の夜空


 金星 月 木星と一列に並んでいます。
珍しいことらしいです。


  春の夜の串団子とや空架けて    茜
  (はるのよにくしだんごとやそらかけて)

若布(わかめ)


 大磯(神奈川)の海岸は、小さい砂利の混じった砂浜だった。その波打ち際に、たくさんの若布が打ち上げられていて、ほとんどが黒く乾いて強く握るとくだける程パリパリになっている。
これを水にもどして茹でると、さ緑の美しい若布になるに違いないと思っていた。
ところが茹でても硬いし、色も変わらない。
若布では無かったのか、一緒に拾った皆さんはどうなさったでしょう。
   
   
   
   
   
 小石抱く若布は風に飛ばされず     茜
   
   
春の季語;若布

2012年3月24日土曜日

クリスマスローズ


 玄関先のクリスマスローズが咲いていた。
気がつかなかったけれど、近頃の春らしくなってきた気温で咲き始めたらしい。
いろいろな色があるが、我が家のはもっともポピュラーな花の色と言えそうだ。
少し下を向いて咲くのが特徴である。

絵皿はスケッチしたクリスマスローズです。
800度で焼付けました。

2012年3月20日火曜日

春の夜


 この樹の根はどこまで伸びているのだろう。
宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)の推奨される
「命を守る300キロの森作り」の話をラジオ、
テレビで聞いた。
津波で流された松林を教訓に、深い30メートル位
の穴を掘り、その中に毒や危険物を取り除いた
瓦礫を砕いて土と一緒に埋め、小高い山を作り、
そこへその土地本来の根の張る広葉樹等の
深根性、直根性の樹を混植、密植する事で、
豊かな森の防波堤を作ろうというお話だった。
根は瓦礫を抱き込み、強くなった樹は、津波の
エネルギーを減らし、沖へ流される人を減らす
だろうと話される。
約20年で豊な森に育つだろうという素晴らしい
アイデアに耳を傾けてもらいたいとせつに思った
夜だった。
   
   
   
  
 春の夜の目を閉じて聞く馬頭琴     茜
 (はるのよのめをとじてきくばとうきん)
   
   
春の季語;春

2012年3月16日金曜日

山茱萸 (さんしゅゆ)


 山茱萸は早春を代表する花だ。
黄色の小さな花が集まって泡のように一つの
ガクに納まっている。
昔からの農家が多いこの辺りでは、庭に色々な
木の花が咲いて、主も名前を忘れているような
古く懐かしい花に出くわす事がある。
少し耳の遠くなられたお爺さんも「確かそんな
名前だったかな」と山茱萸の名にうなづかれ、
いつでも庭に入って撮りなさいと、突然現れた
私を歓迎してくれた。
天気も上々、良い日だった。
   
   
      
 
 山茱萸のあわあわ風の出てきたり    茜
 (さんしゅゆのあわあわかぜのでてきたり)
     
   
     
春の季語;山茱萸(さんしゅゆ)

2012年3月14日水曜日

白椿


 椿は大島等では昔から重宝されてきたようだ。
畑や家の周りに植えて防風林に、落ちた葉は堆肥
にし、堅くしまった樹は炭や家具材に、実は油に
利用法はいろいろあるらしい。
花は、ガクの部分から丸ごと落ちる事から不吉と
されているが、花言葉は「誇り完璧な魅力」、
白椿は「理想の愛」というそうだ。
潔いのが特徴だろう。
白椿はその白い花のままでいるのは短い。
日差しに少しづつ黄ばみ、その濁ってきた色に
耐えられなくなった時落ちるのだと思う。
      
   
   
  
 ふりそそぐ日に傷つきし白椿      茜
  
   
   
春の季語;椿

2012年3月11日日曜日

花種蒔く


 プランターにルッコラ(上)、パクチー(下)
を、蒔いたのは去年の11月だった。
冬の寒さもなんのその、元気で育っている。
  
・アブラナ科のルッコラ(伊)はロケット(英)
 とも呼ばれ和名ではキバナスズシロという。
 胡麻の香りのする菜でサラダに。
・パクチー(タイ)又は香菜(中国))は香りの
 強 さで嫌うむきもあるが我家ではそのくせの
 ある匂いを楽しんでいる。
  
両方とも自然に育つ便利な野菜だ。
花も楽しみ、種まで採って次ぎに又蒔いている。
   
    
    
  
 蒔いてすぐ土に紛れし花の種       茜
 (まいてすぐつちにまぎれしはなのたね)
   
      
   
春の季語;花種蒔く

2012年3月8日木曜日

目借時(めかりどき)


 春の暖かさは眠気を誘う。
元気に鳴く蛙の声を聞くと、うつらうつらと眠く
なる自分の目を蛙が借りるのではないかというの
で、この頃の時候を「目借時」という。
  
友人が焼いてくれたケーキ「ブラウニー」は
チョコレートやココアを使ったケーキ。
ねっとりとしてコーヒーによく合う。
友人を招きコーヒーを挽きながら、おしゃべりは
尽きない。
  
自作の絵皿はマーガレット。
花びらの白色は皿の色で、絵具を塗っていません。
   
   
   
   
 集まりの齢うやむや目借時       茜
 (あつまりのよわいうやむやめかりどき)
   
   
  
春の季語;目借時

2012年3月3日土曜日

鶴帰る


 弱っていた雪だるまに「くちばし」と「尾」
を、落葉でつけてみた。
鳥に見えないだろうか。
  
秋冬に越冬の為に飛来した鳥は、春に北方の
繁殖地に帰って行く。
鳥が飛び立つ時、小鳥は一瞬で揚力を得て簡単に
飛び立つが、大きな鳥は助走が必要だ。
白鳥もアホウドリも、バタバタと走って揚力を
つけている。
この雪だるま鳥も、バタバタとしたら、ひょっと
して夜の間に飛び立つかもしれない・・ヨ。
   
   
   
  
 後戻り出来ぬ高さや鶴帰る        茜
 (あともどりできぬたかさやつるかえる)
   
      
  
春の季語;鶴帰る

2012年3月1日木曜日

雛飾る


 お雛さまを、白磁の粘土で作ってみました。
1200度で焼成したものです。
ポーセレン・レースドール(白磁の人形)を以前
作っていたので、その材料とレースも使い
高さ10センチの小さなお雛様。
粘土の色を変え、花も作って付け、きらきらと
させて楽しみ、現代版お雛様といった形になり
ました。
息子達には五月の飾りをしてきたけれど、今は
私だけの飾りです。
   
  
  
 男の子のみ生して華甲の雛飾る     茜
 (おのこのみなしてかこうのひなかざる)
  
  
   
華甲=還暦のこと。・・(5年前のことですが)
春の季語;雛

2012年2月26日日曜日

冬木の芽


 まわりの山を見渡すと、木の芽のせいで赤く
なってきている。
夏の黒々とした緑の重そうな山と違い、冬の
葉が落ちてしまった山の、心細そうな寒々とした
たたずまい。
地肌の凹凸まで透けて見えそうだ。
その単色だった山にも、春のきざしが表れて
まず木の芽の色がはっきりとし始めた。
緑の葉も芽の時は赤い、赤に何かの意味が
あるのだろうか。
この堅い芽が開き始めると、木の輪郭を画く
ように一本一本をそれぞれの色で際立たす。
その木々の間を歩く日が待ち遠しい。
  
   
   
   
 あかあかと冬芽整う雑木山       茜
 (あかあかとふゆめととのうぞうきやま)
  
   
冬の季語;冬芽

2012年2月25日土曜日

薄氷(うすらい)


 薄氷はうすらい、うすごおりとも読みます。
春先の寒さでうすうすと張る氷の事です。
田んぼの山際の所は、いつも日影になっており、
いつの雨なのか水溜りもあり、田は乾く暇もなく
湿っている。
そこへ薄氷が張っていた。
表面へ付いている泡は何時出来るものだろう。
そばには、セリが青い葉を広げている。
このセリの葉にかかっている薄氷はうまく撮る事
ができなかった。
  
  
  
  
 薄氷の泡傾かす草の息        茜
 (うすらいのあわかたむかすくさのいき)
   
 薄氷の泡傾くは草の息        茜  
  
   
春の季語;薄氷

2012年2月22日水曜日

春待つ


 ゼラニウムの葉が寒に焼けたというのだろうか、
赤くなり華やぎとなっている。
  
 先日乗り合わせた電車が停車駅に止まると
突然老人が車両の通路へ倒れこんだ。
口から泡を吹いて見るからに重篤な様相だった。
やがて駆けつけた駅員が「救急車が来ます。」と
言うので、乗客達は黙って見守った。
その間若い駅員が慣れない手つきでAEDを使っ
たりしたが10分か15分してから救急車は到着。
その間の長かったこと。すぐにAEDを使っての
措置をし心臓マッサージを施したが、あの後老人
は、どうなっただろう。
私は、10年前「救命措置」の講習を受けていた。
心臓マッサージも出来ると思う。あの時すぐそば
で倒れた老人に、何故躊躇したのだろうと今悔や
んでいる。
少しの勇気と行動が必要と思った。
今は人口呼吸はしなくても、心臓マッサージ
だけで良いという事である。
  
   
   
  
 春待つや真綿に包む貝標本       茜
 (はるまつやまわたにくるむかいひょうほん)
   
   
   
冬の季語;春待つ

2012年2月19日日曜日

クレソン


 クレソンはきれいな水に育つという。
上古沢という地名が表すように、山から滲み出た
水が集まってきて小流れを作っている。
クレソンはその流れに守られているかのように
かたまって育っていた。
この小川に名前がつくのは、少し下流の広くなる
川幅になってからのようだ。
オランダ辛子(からし)という和名のとおり、
辛味があり料理にそえたりサラダにして食べる
事ができる。
   
   
   
 分岐してクレソンへ行く山の水     茜
 (ぶんきしてくれそんへいくやまのみず)
   
   
  
春の季語;クレソン

2012年2月16日木曜日

食は彩り




 食は暮らしの彩りだと思う。
一日三度の食事を摂っているが、美味しく食べる
為にいろいろ気を使っている。
三度もだから飽きがこないように同じスープでも
薬味を、ネギ、パセリ、パクチーと変えるだけで
和風、洋風、タイ風にもなる。
彩りとはちょっとした変化の事である。
朝食が終わったら、もう昼の食事の事を予定しな
くてはならないから、テレビで仕入れたアイデア
はすぐに使ってみる。
写真は我が家のささやかな今の楽しみです。
   
上は友人特製の金柑漬け。
  直径3cmある金柑を半分に切り、種を
  取り除き氷砂糖で煮ている絶品!

中は塩麹と切干大根の薄い三杯酢漬け。
  塩麹に漬けたお肉は2倍美味しい。
   
下は干したえのき茸を砂糖醤油で乾煎りしたもの。
  スルメの味がしてビールのつまみに良し。     
    
   
   
    
      
 春キャベツ軽い空気を芯に抱き     茜
 (はるきゃべつかるいくうきをしんにだき)
  
  
  
春の季語;春キャベツ

2012年2月13日月曜日

二月


 赤鶏の丸ごと一匹を冷凍食品売り場で見つけた。
それ以来、この冬何度もこの料理になった。
丸ごと一匹を大鍋に入れ、コトコトと煮るだけ。
透き通ったスープに油はあまり浮かず、濃厚な
味となっている。
肉は解けそうになる程柔らかくなり、
一日目は鶏のもも肉付近の肉をたっぷり、
二日目はスープで聖護院大根を煮て、
三日目はスープをご飯にかけておじや風に。
  
写真はスープをかけたご飯です。
庭で栽培のルッコラと
黒いのは、棗(なつめ)です。
塩麹を少し入れて味付けします。
   
   
   
  
 時かけて二月の水に何浸す       茜
 (ときかけてにがつのみずになにひたす)
   
   
  
春の季語;二月

2012年2月10日金曜日

絵皿(チャイナペイント)


 いろいろやってみたいという思いはいつも
持っていた。
子供の時の、手作りの人形の服に始まって
現在に至るまで、手作りが好きなのだ。
絵も描きたい、本も読みたい、野菜も花も作りた
い、でも年相応に目も遠くなり、車の運転も鈍く
なり、忘れ物も多くなった。
今までやってこれた事に感謝しよう。
まわりの人に感謝しよう。
今の自分にふさわしく出来る事とできない事を
より分けながらやっていきたいと思う。

絵皿は、早春をイメージして描いたものです。
花の白い色は皿の白を活かしています。
  
  
  
  
 早春の匂いの一つ濡れ若木       茜
 (そうしゅんのにおいのひとつぬれわかぎ)
   
   
  
春の季語;早春

2012年2月9日木曜日

冬帽子


 写真は、横浜の日本丸の船内に展示してあった
紐の結び方の一部です。
知っているようで知らない結び方。
  
神事に使う玉串や注連縄に下がっている白い紙、
四手(しで)の事ですが、これもどう切っている
のかわからない。
  
昔から伝えられているものには、いろいろ意味が
あり合理的に考えられていて、紐等もっと知りたい
事がたくさんあります。
   
   
   
   
 背伸びして神事遠巻き冬帽子      茜
 (せのびしてしんじとおまきふゆぼうし)
   
   
  
冬の季語;冬帽子

2012年2月7日火曜日

日向ぼこ


 主人の母が92歳の頃、まだ歩いて家に入る
ことが出来た。施設に入居しているが久しぶりに
家へ帰ってみたいという要望で、もう誰も住んで
いない我が家へ寄ってみる事になった。
中へ入ると、大方整理をつけてきた家の中を
見回してから箪笥の前へ行くと、引き出しの中の
着物をほとんど畳の上へ出して言った。
「もう着れない。持って行ってどうにでもして
いいから。古いのだから捨てて。」
それで心の整理をつけたように、きっぱりと
言った。
勿論小柄な義母の着物は私には合わなかったが、
義母の気持ちを思うと、すぐに捨てられるもの
でもなかった。
白い帯を解いてクッションを作り、車椅子の上で
使えるようにして送った。
98歳になったが今も元気で過ごしている。
   
   
  
 繕いは治療にも似て日向ぼこ      茜
 (つくろいはちりょうにもにてひなたぼこ)
   
   
  
冬の季語;日向ぼこ

2012年2月5日日曜日

ぶらんこ


 友人の新築のお宅に招かれました。
ご夫婦の理念が通った木の家に、一歩中へ入ると
新しい木の香りにまず癒されました。
天井の高さ、柱や梁の太さ、床の感触、
土壁の心地よさ。
どちらを見ても素直にうれしくなる作りです。
一度は住んでみたい白木の家、家と一緒に
呼吸しているような気持ちになりました。
有難うございました。
   
   
   
 
 木の家の梁にぶらんこ空見えて     茜
 (きのいえのはりにぶらんこそらみえて)
     
  
春の季語;ぶらんこ

2012年2月3日金曜日


 冷え込む日が続いています。
こちらは雪は降りませんが、霜で真っ白になる
朝があります。
霜は、空気中の水蒸気がそのまま凍り、地表等に
付着する氷晶です。
快晴無風の夜に発生し、夜が明けると一面真っ白
に見えるのです。
この付着した氷は朝日に溶けて、地面を潤す
のでしょう。
ザクザクと音を立てて踏んで歩きます。
めったに朝は歩きませんから貴重な足音でした。
   
   
   
   
 風のなき葉先に霜の重からむ      茜
 (かぜのなきはさきにしものおもからむ)
   
   
冬の季語;霜

2012年2月1日水曜日

蝋梅(ろうばい)


 蝋梅の何という清やかな香りだろう。
花のふくらみに、蝋を塗ったような光沢がある。
  
伊勢原市に日向薬師があり約1280年前に開山
したと言われている。
初詣でのさい、350年ぶりに平成の建替えと
いう事で、宝物殿に全部の仏像を集めて安置され
ていた。
20体もある仏像に囲まれて座ると、どこか別の
世界へ誘われそうな気持ちになった。
中でもある仏像の前に座った時、それまで伏目
だった仏像の目が、見上げた私の目と合う体勢に
なり思わず手を合わせたのだった。
   
   
   
  
 膝折りて目の合う木仏日脚伸ぶ     茜
 (ひざおりてめのあうきぶつひあしのぶ)
  
   
冬の季語;日脚伸ぶ

2012年1月31日火曜日

虎落笛(もがりぶえ)


 冬の月はいかにも冷たく感じられ、静かな
銀色の世界をイメージさせる。
鮮やかな色彩は鳴りを潜め、白黒のモノトーンが
生き生きと浮き上がってくる。
そんな光の中で、人はそれぞれの思いで月を
眺めるだろう。
  
3.11で被災された方々はこの寒さの中でどうして
おられるのでしょうか。
報道されるのは、いっこうに変わらない壊れた
街の風景ばかりです。遅ればせながら一句を。
    
   
   
 虎落笛耐えて残りし鉄骨あり      茜
 (もがりぶえたえてのこりしてっこつあり)
   
 津波痕の土の悲鳴や冬鴎        茜
 (つなみあとのつちのひめいやふゆかもめ)
   
 冬満月欅は芯から枝を張る       茜
 (冬まんげつけやきはしんからえだをはる)
  
  
冬の季語;虎落笛(強い風が電線などにあたり笛
     のような音をたてる)

2012年1月29日日曜日

綿虫(わたむし)


厚木市街から山の方へ向かって歩いていくと、
だんだん道は寄り集まるように1本の道になって
くる。
両側から山が近づいてきて細い谷間に入っていく
のだ。
いつのまにか川に沿っている道は、次第に細く
なっていく。
山から染み出た水は澄んだ川となって、音をたて
るようになるともう山の中だ。
こんな所にも家がと、驚くような山の中にも人の
営みはある。
小さな畑があったり賄いの煙が昇っていたりする。
ほっとするのも、こんな時だ。
   
   
   
  
 綿虫や峡の田畑は川に沿う       茜
 (わたむしやかいのたはたはかわにそう)
     
 川に沿う冬耕の畝峡七戸        茜
 (かわにそうとうこうのうねかいななこ)
   
      
    
峡=(かい)山と山の間の細長い土地
冬の季語;綿虫(白い綿のようにふわふわ飛ぶ虫)
     冬耕(とうこう)

2012年1月27日金曜日

ノルディック ポール


 とうとうノルディック ポールを買いました。
ネットで見た値段の十分の一で出ていたからです。
量販店のチラシも見てみるものですね。
さっそく試し歩き、いつもの散歩コースを
約1時間かけて歩いてみました。
最初はゆっくり、慣らすためにポールはひきづっ
て。次第に感覚が掴めると握りの部分を軽く
つかんで手を振って歩きます。
途中で、中学生にジロジロみられましたが、
年寄りが杖を付いているくらいに思ったのかも
しれませんね。
普通に歩くより1.5倍のエネルギーを使うそうです
から、これで体力アップとなるでしょうか。
  
  
  
  
  
 許すとは楽になること笹子鳴く     茜
 (ゆるすとはらくになることささこなく)
   
  
冬の季語;笹子鳴く(冬の鶯が枝でチャッチャッと
          鳴くこと)

2012年1月24日火曜日

初雪


 夜半から降り始めた雪は、すぐに止んだらしく
積雪4cmという話である。
外を歩く足音が、固まった雪を踏んでいる音だっ
た。時折通る車も押しつぶしているような音を
たてていた。
私が外へ出てみたのは、朝8:00頃だったが、
雪はすでに、朝日を浴びてきらきらと輝いていた。
晴天の続いた太平洋側では珍しいお湿りである。
融けて土を潤してくれるに違いない。
   
   
   
   
 雪は早や雫となりて光りけり        茜
 (ゆきははやしずくとなりてひかりけり)
   
 しずしずと嵩あるものへ積もる雪    茜
 (しずしずとかさありものへつもるゆき)
   
   
冬の季語;雪

2012年1月22日日曜日

麹(こうじ)


 米から出来た「こうじ」ですが、「糀」とは
あまり書かないようですね。
私が買った麹屋さんも、米から作っているのに
「麹」の漢字でした。
ちなみに、「糀」は国字だそうです。
昔母が作ってくれたように、お粥に麹を混ぜて
炬燵へ入れておき甘酒を作りました。
翌朝できた甘酒のなんと甘い事。
懐かしいあの味でした。
今話題の塩麹も作ってみました。
小さじ1杯の塩麹で味付けする魚、肉が
楽しみです。 

 塩麹の作り方
   麹 200g
   塩 70g
   水 250g
 麹をよくほぐし塩と揉む(しっとりするまで)
 水を加えて1週間、毎日かき混ぜる。
   
   
   
  
 春近し手のひらで揉む麹の香      茜
 (はるちかしてのひらでもむこうじのか)
   
   
  
冬の季語;春近し

2012年1月20日金曜日

アンモナイト



 アオツツラフジの種です。
散歩の途中でみつけました。
噂に聞いていたアンモナイトに似ている種の形、
3ミリの小さな種だが、良く見ると本当にそう見
える。
実が5ミリ位の小粒だから、中の種はこんなに
小さかった。
自然にある形はどうしてこうも不思議な形を
しているのだろう。
化石のアンモナイトの形の DNA がどこかに
入っているのかしら。まさかネ。
  
   
   
  
 春近し太古より来し種の形        茜
 (はるちかしたいこよりきしたねのかた)  
   
   
冬の季語;春近し

2012年1月18日水曜日

剪定(せんてい)


 コメントが入らなくなっています。
 お返事出来なくてごめんなさい。
    
     
 こんなに潔く伐ったものだ。
栗林は屋敷に続いていて、秋には大きな栗の実を
たくさんつけていた。
ところが、このようにばっさりと伐られている。
切り倒された訳ではないから、この後新しい枝を
育てて若返らせるのだろう。
春、新芽が出て若葉が茂り又濃い影を作るのだ
ろうと思うと楽しみになってくる。
他人様の栗林の成長でさえも楽しみにしている
くらいだから、歩く所すべての草木が親しく
思えるのである。

  
  
  
  剪定や孫子に遺す屋敷林       茜
  (せんていやまごこにのこすやしきりん)
   
   
   
春の季語;剪定

2012年1月17日火曜日

外套(がいとう)


 檀(マユミ)の実です。
ニシキギ科の落葉低木で、1cm程の四角形の実を
つけるが、外皮が淡紅色に熟すると四裂して
赤い実が現れる。
中の赤い実は仮種皮(かしゅひ)と呼ばれ、
その中に種が入っているのだ。
幾重にも守られて種があるらしい。
このように、赤い実をさらけ出して鳥に食べられ
るのを待っているのだろうか。
今朝も寒い、下に落ちた実にも霜が付いている
だろうか。
  
   
   
 果皮という外套をぬぐ実のありぬ    茜
 (かひというがいとうをぬぐみのありぬ)
  
   
  
冬の季語;外套

2012年1月15日日曜日

烏瓜の種


 この鉛の塊に見えるのは烏瓜の種です。
お正月の生花に使った烏瓜をほぐすと、中は粘り
のある果肉に包まれた種があった。
洗ってみると、「打ち出の小槌」のような種だっ
た。長さ約1cm、一つの烏瓜に21個の種が
入っていました。縁起の良い形といえますね。
財布に入れておくと、少しお金も増えるかもしれ
ない・・・。
   
   
   
   
 幼子の丸める餅も眼福に        茜
 (おさなごのまるめるもちもがんぷくに)
   
   
   
眼福=美しいもの貴重なものが見られた幸運。
冬の季語;餅

2012年1月14日土曜日

寒鯉(かんごい)


 コメントが入らなくなっています。
 少々お待ち下さい。
   
 
 寒鯉はじっとして動かない。
冷たい水が感じ取れる。その水が澄めば尚である。
日の当たる水面は光って、その存在もわからない
が、影のところへきてやっと動きが見える。
この小川にも少しの澱みがあり、そこへ鯉達は
いつも居るようだ。
じっとしている鯉が動くと水が動いているように
見える。
何をきっかけに動くと思いますか。
   
   
   
   
 寒鯉の好む水きて動きけり       茜
   
 動かねば寒鯉水に染まりたる      茜
   
   
冬の季語;寒鯉

2012年1月13日金曜日

初旅(はつたび)


 冬田の中にあった黒い塊は猫だった。
川風の冷たいこの田んぼは、稲の株も白く晒され
て吹き飛びそうだった。
猫はその中にうずくまっている。
少し歩いて又座っている。何をしているのだろう
か。もぐらはまだ土の中だろう。
獲物を狙うには広すぎる田だ。
猫には猫の予定行動があるのかもしれない。
  
   
   
 初旅や猫の振り向く鳥の声      茜
 (はつたびやねこのふりむくとりのこえ)
   
   
   
冬の季語;初旅

2012年1月11日水曜日

湯たんぽ


                 (藪柑子)
 初詣の帰り道、横道へ入ると家の裏には畑があ
り家の賄いに使うと思える少しの野菜が残っ
ていた。
その間を縫う幅1mほどの小道に、見逃しそうな
「市道」という小さなセメントの標識が埋めこま
れていた。
昔からの古いお寺にお参りするかつての街道だっ
たのかもしれない。
竹薮の入り口に「藪柑子」が赤い実をつけていた。
  
私は就寝の時に毎日「湯たんぽ」を使っている。
プラスチック製なので触れてもそれ程熱くない。
湯は丸一日冷えないので、今のところすこぶる
気に入っている。
  
   
   
   
 二階へ行く手に湯たんぽの波の音     茜
   
  
  
冬の季語;湯たんぽ、藪柑子(やぶこうじ)

2012年1月9日月曜日

カチューシャ


 今年最初の孫への贈り物だ。
もう三年生になった孫茜は、活発で何にでも
興味を示す子で、長い髪をポニーテールにしたり
カチューシャで留めたり、その髪飾りにも
いろいろ注文があるようだ。
そこで、ばあばは手作りでで世界に一つしかない
飾りを作ることにした。
家にあった端切れで簡単に作った飾りだけど。
気に入ってくれるかな。
   
   
   
   
 一途なる少女の瞳野水仙       茜
 (いちずなるしょうじょのひとみのずいせん)
   
   
 冬の季語;水仙、野水仙

2012年1月7日土曜日

寒烏(かんがらす)


 そういえば烏の鳴き声を近頃聞いていなかった。
歩いていると頭上で突然カアーと鳴いて驚いた。
見れば、真っ黒なのだ、カラスって。
口ばしに丸みがあった。
一声で終わる時もあるのだ。
カラスも寒いのだろうか。
鳴くと息も白いのだろうか。
白い息を見ているのかもしれないと思った。
   
   
   
   
鳴いた後しばし口開け寒烏       茜
(ないたあとしばしくちあけかんがらす)
   
   
   
冬の季語;寒烏

2012年1月4日水曜日

白菜


 太平洋側の青空は、この時期がもっとも澄んで
いる。毎日晴れて日本海側の方々に申し訳ない
程だ。
外へ出て思い切り身体を動かしたいと思ったり
するが、寒いので躊躇する。
かといって、炬燵でじっとしているのも嫌である。
せめてこの晴天を利用したいと思う。
   
   
   
  
 青空がもったいなくて白菜干す     茜
   
   
   
冬の季語;白菜

2012年1月3日火曜日

万両(まんりょう)


 お正月の花を庭の草花だけで生けました。
材料
 南天
 万両
 熊笹
 ゼラニウム
 枯れ草の穂
 さねかずら
 からすうり

万両は鳥の落としものから芽生え、大きくなった
ので、庭の隅にひっそりと育ち、ある日赤い実を
つけていたものです。
どれがどの花か おわかりでしょうか。
   
   
   
 万両や朝日の逸れし土黒く       茜
 (まんりょうやあさひのそれしつちくろく) 
   
   
冬の季語;万両

2012年1月1日日曜日

お元日


             (自作の土鈴)
 明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
皆様には良い年でありますように。
いろいろ災難は降りかかってきますが、乗り越えて
いきたいですね。
   
干支の辰は体長11cmの土鈴です。
中は空洞で入っている土の珠が、振ると良い音を
たてます。
これは作る行程が複雑で、型枠を作り、実物大の
辰を中に置き、石膏を流し入れます。
そうして型を作り、中に粘土入れ型どりをした
辰を炉で焼きます。
毎年1ヶ月掛けて30~40個作りました。
こうして作った干支の土鈴も10年作り続けて
終わりました。
今年は何に挑戦できるか楽しみです。
   
    
   
  
 向き合うて正座して酌むお元日     茜
 (むきおうてせいざしてくむおがんじつ)
   
  
  
新年の季語;元日、正月