2019年5月29日水曜日

麦の秋


二毛作
3月、青麦の真っすぐの茎が爽やかだった。
穂が黄金色になると、わさわさと畑は膨らんでくる。
麦のむせるような匂いが道路まで押し寄せる。
5月、実った麦を刈り取り、そこへ水が張られる。
6月、十分に水が行き渡り田んぼとなる。
いよいよ田植えが始まるのである。

現在は麦が栽培されることは無くなった。
一年の半分、稲の刈り取りが終わったら、ただの空地のように放置されているだけになる。
なにか「もったいないなあ」 と思う。


さわさわと風を広げて麦熟るる    美






2019年5月25日土曜日

青い花ばかり

   つくしいばら
 
 
  カンパニュラ 
 
    コンボルブルス
 
 
   アルペンブルー
 
    モモバキキョウ
 
ニオイバンマツリ 
 
アルペンブルーにもぐっているクマ蜂(真ん中)
 
青い花ばかりの庭に「つくしいばら」のピンク。
今年も咲きました。
日本原産といわれるつくしいばら、一重咲です。
クマ蜂がぶんぶん飛んでいますが、
ミツバチを見かけないと思っていました。
 クマ蜂は
ミツバチを襲うそうです。
縄張り争いはどこでもあるのですね。
 
 
 
クマ蜂の潜る小花の揺れており   美
 
 

 
 

2019年5月20日月曜日

白鷺



白鷺は真っ白だ。
至近距離で見ると案外大きいのにも驚く。
高さ70cmほど、
羽根を広げると130cmほど。
「ダイサギ」という種類ではないだろうか。
眼が金色で、向かって来たらどうしようと思うと恐ろしかった。





2019年5月11日土曜日

草苺





下の集落の田んぼの様子を見に、
歩道のない曲がった下り道を歩いていた。
ひっきりなしに通る車に、土手側に張り付くように避けると赤い実が見えた。
少しよじ登ると、藪の中に5株程の木苺が隠れていた。
一個頂くと「甘い!」
酸味は感じられずただ甘かった。

木苺は種類が多く、この木苺にはトゲはみえない。
調べると「草苺」によく似ていると思う。
名前に草がついていても草ではなく木本だそうだ。
丈も30センチほどだったから育てる人もいるかもしれない。
実の小さな種をぷちぷちと噛んだ。



木苺を火種のごとく手の窪に   みよ




2019年5月9日木曜日

筍 新玉葱





筍は山椒味噌で、
新玉葱はラップに包みレンジでチンして、
ポン酢をかける。
旬の野菜はいくらでも食べられる。
生き返る気がするほどだ。
人は食べた物で出来ている。
今更ながら、歳を重ねていく程にそう思う。


夏が来て家の東西風通す    みよ」






2019年5月2日木曜日

鉄線花


手のひらサイズの鉄線花。
蔓を伸ばして隣の楓まで巻き付いたので、クルクル束ねたら花も固まって咲いている。
二十歳の時に「茶道」を習い始めた。
5年も続かなかったけれど。
所作の一つ一つが流れるように、無駄のない決まり事が美しいと思った。その時の茶花に鉄線花があった。
大好きになった花である。



茶を点つる指の白さよ鉄線花   美代