2022年1月29日土曜日

寒落暉


 千載一遇というべきか、カメラを構えるようになってからこの10年間で私にとって一度きりの落暉だった。わずかの間だったが何か起きそうな気がする程鮮烈な光だった。大山の頂上に当たってチンダル現象ともいうべき影のような筋が出来ていた。このような自然の前で人は時として不安にかられるようだ。明日という不確かな日が本当にくるのか。
冬の夕焼は弱々しく淡い色が多いが、雲に反射して強い光になったのだろう。あたりは漆黒の闇が迫っていた。(2011年にも掲載)

寒落暉恐れる闇を深くせり   美代
 

2022年1月22日土曜日

冬夕暮れ、冬耕、芋餅、

陽は落ちて、大山の上空に黒い雲が低く垂れ込めていた。その隙間から僅かに残りの陽が見えていた。それもつかの間、雲は雨となって少しづつ地へと落ちていった。     

 この狭い田をどう耕しているのか考えてみた。小さな手押しの耕運機で、まず右の畔から入り外側の縁の方から中心へ向かって円を描くように耕し、そのまま近い畔へ抜けるのだと想像した。 アートですねえ。
ここまで書いて気がついた。足跡が無いのである。最後に後ろ向きに耕運機を引き足跡を消したのだろうか、謎のぐるぐる模様である。耕す人の美意識なのだろう。

           芋餅

鹿児島の郷土菓子。さつま芋と餅、どちらもふかして柔らかくしてから、突き混ぜるのみ。私はすりこ木で突き混ぜた。きな粉をふって出来上がり。
(写真1枚を100KB以内にしています)          

      

  雨雲の零れんばかり冬の山 美代

2022年1月18日火曜日

クリスマスローズ、目白押し、笹寿司

自筆チャイナペイント(クリスマスローズ)

まさに目白押し

我が庭にくる目白たち
仲間外れのヒヨドリ

お口直しの笹寿司

目白がくるようになって楽しみが増えた。モズが来る気配に落ち着かない様子だ。羽音でわかるのかさっと姿が消える。するとモズがお出ましだ。    目白押しなる団体さんは小さな鳥類が多く体を寄せ合って暖を取る幼鳥が多いそうだ。

笹寿司は折り紙のような笹の組み方が興味深く、いちおう解いてみましたが、とうてい真似はできません。日本っていいなあ、、、と言いたい。


     枯葉もう土の色して吹かれけり  美代

2022年1月14日金曜日

天地返し 蝋梅、青木の実

         天地返しを済ませた田、左の田はこれから。
冬の天地返しは、いつの間にか済んでいた。天地返しで起こされた土は分厚くて濡れている。その湿りも乾くと菌や害虫が死滅してしまうのだろう。

               蝋梅の林
                                      枯葉は取り除かれている
蝋梅林へ来てみた、あまりの本数の多さに驚いた。よく日の当たる斜面の木々に黄色の花が輝いていた。なるほど、枯れた葉は取り去っているのかと、いつも見ている木との違いを思った。
          青木の実
  冬は彼岸花の葉が青々としているが、花の時期には消えている



       峡の田の天地返しや冬の鵙   美代 
       蝋梅にむせながら買う露地野菜 美代

2022年1月8日土曜日

松過ぎのご飯

鰯を圧力鍋で炊いて
鰯のぶつ切りを圧力鍋で20分、生姜と砂糖醤油、酒で煮た一品。骨まで柔らかく缶詰のよう。次の日には煮凝りに。

 卵ベースのピザ、 味噌汁
フライパンに卵4個溶いてを流し入れ薄く焼く(小麦粉なし)、その上に大根に塩を振り手で絞ったもの、餅の角切りをのせ弱火でさらにチーズをのせて焼く。 ケチャップをかけてピザの出来上がり。

ピザの材料(1人分目安)

お正月用に用意したご馳走も飽きたころ、テレビで見た簡単なピザを作ってみた。いけます!卵4個使った二人分、気分転換になりました。

松過ぎの二人に戻るお味噌汁    美代

 

2022年1月6日木曜日

冬夕焼

大山に日が落ちるのは早い。4:40

湯たんぽ

昔の毛皮半コートも敷物に

暮れかかるとあっという間に暗くなる。大山に向かって歩く散歩道。明日はもっと早く家を出て来よう。
夜エアコンをつけていても足の先までは温まらない。そこで長年愛用の湯たんぽだ。袋に入れ布団の隅に置くと朝までほのと暖かい。捨てようと思った昔の毛皮もソファの敷物に。捨てようとした物にも少しの価値を見出した。


  冬夕焼大山黒く立ち上がる     美代

2022年1月1日土曜日

寅年 謹賀新年


 みちのくの小寅君が遊びにきました。町の寅達は集まってきて雪の匂いを嗅ぎました。「やあ 小寅君、久しぶりだね。寒くなったね。」と言うと小寅君は「いやあ、ここは暑いよ。」と、みちのくの雪の深さを語りました。すると雪を見たことのない寅達はくちぐちに「足して2で割ったらいいのにね。」と言いましたとさ。   おしまい。

今年もよろしくお願いします。

小寅は12年前みちのくの友人から頂いたもの。大寅2頭は自作の土鈴の寅です。石膏で金型から作り数十個焼いて配りました。(昔は元気だった・・・)                                

            南天、千両、水仙、菊、アブチロン

海外へ赴任していた長男も勤務を終えて帰国しました。事故にも遇わずコロナにもオミクロンにも掛からず無事帰国できたことが何よりうれしい年末でした。今年は良い事がたくさんありますように。

         青空へと続く石段初詣  美代