1. 散歩道の一つに「尾根道」がある。私が付けた名前だ。
車1台が通る程の狭い道に、簡易郵便局があり、少し下の新しい2車線道路からは見えない位置だ。約30年前、ここに移ってきた時には、並んで役場跡の石碑、雑貨屋、呉服屋、鍛冶屋、米屋等がまだ現役でかたまって営業していた。三叉路には八王子街道という石の道標もあり、絹の道とも呼ばれる街道だった。今は、郵便局を除いて跡形もなく店は消えてしまった。その昔、馬車や村人で賑わっていただろうこの狭い道路は、両側の建物からは少し小高くなっており、「尾根道」と名づけたのだった。小学校の校庭にすずかけの木が実をつけていた。
(簡易郵便局付近から観た大山。 拡大してます)
2,「猫道」 名前の通り、野良猫たちがたむろしている通りだ。
3,「オレンジロード」 オレンジの木が有る訳では無い。あるお宅の玄関先に「小田原蜜柑」が1袋200円で売られている。温州ミカンとしか認識していなかった者にとって、「早生蜜柑」「青島」「大津」と種類に分け説明文をつけて売られているのが珍しく、寄り道して買ってしまう道だ。
4,「豚坂」 大きな豚小屋がある。飼育工場とでもいうべき大豚小屋だ。近づくと時折、餌の時間なのか、売られて行く時間なのかキーキーと騒がしい道。
5,「畔道」 田んぼへと下り、早苗の時から、収穫まで、見回っている御馴染みの道。
このように、散歩道もいろいろある。今日はどのコースにしましょうか。
辛夷咲く古地図に太き峠道 miyo