三叉路の真ん中に雑貨屋がある。
複雑に交差する道に取り囲まれているように建っている。
一本は広いバス道路だ。
それにしても、吸い込まれるように細い道の方へと
車が流れていく。
すれ違う事もやっとの細い道路だ。
その道は、嘗て平塚から八王子へ続く街道だったらしい。
道路がまだ街道しかなかった頃、この雑貨屋は村の中心で
村役場、宿等が周りにあり賑わっていたという。
土手の上から「すいかずら」のいい香りがした。
抜け道はかつて街道すいかずら あかね
(ぬけみちはかつてかいどうすいかずら)
夏の季語; すいかずら、(忍冬、金銀花)