2011年2月24日木曜日

山笑う


 流れ落ちる水は止む事はなかった。
どうして流れているのかその原理はわからない。
後ろの山からの水が湧き出しているのには
違いないと思う。

近づくと地面の下を流れるような別の水音が聞こえた。
手に掬うと、水道水くらいの温度である。
ついでに両手を洗った。
  
  
 
 溢れでる水また滲みて山笑う    茜
 (あふれでるみずまたしみてやまわらう)
  
  
春の季語;山笑う