2012年9月1日土曜日

空蝉(うつせみ)

空蝉(うつせみ)は蝉の抜け殻です。
地下に数年生息していた蝉の幼虫は、不完全変態する昆虫
なのでサナギにはならず直接成虫になる。、
夏地上に這い出してきて背を割り皮を脱ぎ、夜の間に成虫と
なる。この蝉の抜け殻を「空蝉」という。
透けた抜け殻をみると、
足の爪先はしっかりと尖り、目の形まで残っている。
さっきまで中に柔らかい蝉がいたのか不思議な思いがする。

*友人から文に誤りがある事を指摘していただきました。
 不完全生態であるという事を書き加えました。



空蝉の命あるごと爪立てる    茜




夏の季語;空蝉