2012年9月18日火曜日

菩提子(ぼだいし)


9月17日遊行寺で、一遍上人忌俳句大会が開かれた。
境内に大きな菩提樹があり、たくさんの実が下がっていた。
風が来て見上げると、小さな実が鈴を振るようにいっせいに揺れだした。
落ちている小枝を拾ってみると葉裏の真ん中から実は下がっていた。
その実は硬く、鞄をたたくとカンコンと
小気味良い音を立てた。
この実で数珠が作られたことだろう。
百畳敷きの本堂で、座っての俳句大会である。
素晴らしい上位の句に圧倒されながらも、私の入賞句。




菩提子の雲に触れたる揺れのあと     茜

木の洞に何を包まむ秋の風        茜
(きのほらになにをつつまむあきのかぜ)


秋の季語;菩提子 秋の風