しばらく留守にしている間に、すっかり秋の風情になっていた。
ピンクのシュウカイドウが咲きみだれ、
毎日楽しませてくれたミニトマトは、熟れすぎて地面に落ち、
苦瓜は黄色くなり葉は枯れていた。
暑くて長かった夏だったが、
自然は否応なしに進んでくる。
義母が逝った、101歳だった。
眠るように穏やかに静かに逝った。
永別の母を呼ぶ声真夜の冷え 茜
母逝くや月天心に昇りおり 茜
(ははいくやつきてんしんにのぼりおり)
秋の季語;冷え