2013年10月12日土曜日

鵙の贄(もずのにえ)

数年前に描いた習作です。
鵙は鋭い嘴でバッタや蛙などを捕獲してきて、枝先に刺しておく習性があります。
それを 鵙の贄(もずのにえ)、鵙の速贄(もずのはやにえ)ともいいます。
その写真を観ながら白磁の皿に描き、約800度の電気炉で焼き付けたものです。
鵙のはっきりした尾の長さ、羽根の一枚一枚の様子、鋭い眼、一気に描いた思い出の皿です。
(写真をクリックすると大きく見えます)



   鵙の眼の炯炯と贄咥えおり             茜
  (もずのめのけいけいとにえくわえおり)

  キチキチの逃れるさまに鵙の贄           茜




秋の季語;鵙の 贄、キチキチ(ばった)