2015年8月13日木曜日

カリフォルニア 5号線

(写真は往路、復路は20メートル左に離れてある。)
  クリックすると交差する道路が見えます。
 パトカーではなくヘリコプタが監視しています)

昔話を夫とするようになり、古い写真を出してみた。
30数年前、夫の赴任に伴いカリフォルニア州のサンノゼに
住んだことがあった。
初めての海外生活、最初に驚いたのはアメリカ大陸の広さだった。
50州の一つのカリフォルニア州に日本列島がすっぽり入るのだ。
カリフォルニア州を縦断している 「州間高速道路5号線」は
地図上で見るとウソのように長い直線が引かれていた。
それが本当に サンノゼから南下してロサンゼルスまで
約6時間600キロ、ほとんど真っすぐな道路なのだ。
この写真の風景が6時間、延々と地平線を見続けることになる。
回りの荒野は、時折り、果てしなく続くトマト畑、いちご畑になり、
スプリンクラーが大きな弧を描いて地下から汲み上げた水を撒いていた。
デルモンテケチャップのトラックが、トマトをまるで砂利を積んでいるかのように
じかに山積みして零しながら走っていた。
なにもかも大きさが違った、広かったなー。



短歌
 
 地平線超えむと駈けるまなかいに               
          遮るものなし飛べとごとくに      (当時のまま)
 
 湧くごとく伸びるハイウエイひたすらに
          天に交わる刻をめざして

 荒涼たる砂漠は畑に変わりゆく
          灌漑用の水路太くして