2016年11月1日火曜日

短歌 アメリカ

 
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秋雨が音もなく降っている。
こんな日は古い物の整理をすることにする。
もう35年も前、アメリカに滞在していた。
その頃の思い出の写真を紐解いてみた。

左に描いてある「我が日本」、アメリカと比べてなんと小さな国よ。
私達は西海岸のサンノゼに住んでいた。
そこを拠点にあちこち旅行した都市を描いてみた。
北はカナダまで大型キャンピングカーで2日かけて行った。
南はメキシコの国境を越えた。

何度も中華街へ通ったサンフランシスコ、
ディズニーランドへ行ったロサンゼルス、
従弟へ会いに行ったサンディエゴ、

東海岸のニューヨークまで5時間の時差があり
初めてのティファニー本店にどきどきした。
ラスベガスにはお客さんを案内して。
随分若い写真で、子供達も40歳を超えた。
我々も年をとりました。


そのころの短歌
灼熱の断崖にたつ陽炎に共に揺らぎつグランドキャニオン

果てしなく続く砂漠に忽然と台地裂けたり地の果てのごと

山の端に白き雲湧きたちまちにシスコの街を霧は覆いぬ

日本の色に柿の実たわわなる角に住む人訪ねてみたし

麦秋の稜線続くオレゴンを日暮るるまでに越え行かんとす