2011年7月31日日曜日

花萱草(はなかんぞう)



 青田となって水は忙しい。
水路は田を縦横に走っている。
苗も丈が伸び、分蘖(ぶんけつ)が始まっている。
分蘖とは、根を張り、根に近い方から枝分かれして
いく事である。
一株が太く、本数が増えているのだ。
この時期は草取りも大変らしい。
苗の列の間に入って、ヒエや雑草を取っていた。
いつもの土手は、萱草の花が盛りで
そこだけ残して刈られていた。
  
   
  
 夏草の影を叩いて水奔る      茜
 (なつくさのかげをたたいてみずはしる)
   
   
 花萱草田にワイシャツの人動く   茜
 (はなかんぞうたにワイシャツのひとうごく)
 

夏の季語;花萱草、夏草