2011年8月6日土曜日

木下闇(こしたやみ)


 前日の雨で小径は湿っていた。
敷き詰められた木っ端が、たっぷりと水を吸い
ふかふかと湿っていた。
この森の中の本筋の道は、木っ端で明るい色
だったが横の獣道に入ると、とたんに暗くて細い
でこぼこ道となった。
脇から伸びている枝を払い、落ちている木を跨ぎ
ながら進んだ。
すると、いつの間にか元の明るい小径に戻って
くるのだった。
珍しい草、茸、詳しく見ていると進まない。
ゆっくりと歩いて森林浴を楽しんだ。   
   
   
     
   
 行くほどに水の匂いの木下闇     茜
  
 鳥になり風にもなりし森林浴     茜
  
  
  
夏の季語;木下闇、森林浴