2011年12月12日月曜日

枯菊



 谷戸の夕暮れは何かを焚くことで始まる。
煙は横にたなびき谷戸を出ていこうとはしない。
遠くの煙を写してみると、炎が立ち上がったり
低くなったりしながら、煙の量も次第に多く
なっているようだ。
中にいる人は、棒の先で掻いているようだが、
時どき叩いているようでもある。
炎を調整しているのだろうか。
この後すぐに辺りは暗くなってしまうのだ。
  
   
   
  
 寄りし身に惑う煙や枯菊焚く      茜
 (よりしみにまどうけむりやかれぎくたく)

 新任の僧のジーンズ枯菊焚く      茜
   
   
   
冬の季語;枯菊