2019年6月28日金曜日

山桃

500円玉と同じ大きさ

焼酎に漬けて3日目

「李下に冠を正さず」という故事(?)がある。
スモモの下で冠を直すと実をとるのではないかと思われる。疑われる事はしない方が良いという教えだ。

3月、山桃の木の下を通ると、そこの主人が庭掃除をしていらした。
「見事な山桃の樹ですね。」と声を掛けると、
まだ実もついていないが枝ぶりの良い樹に目をとめた私に、喜んで実の大きさを話してくれた。
それから3か月、そのご主人が袋いっぱいの「山桃」を届けてくださったのだ。
思ってもみなかったプレゼントに驚いた。
ちょっとした立ち話だったのに、わざわざ届けてくださった心遣いに感謝と恐縮しきりだった。

その故事をふと思い出したのだ。
うれしい山桃の実を前に私の勝手な解釈。
「人には話してみるもの、褒めるもの、親切にするもの」
逆もまた真なりなのである。
うれしい一日となった。
甘-くて果汁たっぷりの逸品を頂いたのである。



袋はや山桃の染みだしており   美代