2010年1月21日木曜日

冬の鳥


朝、小鳥のさえずりが聞こえると、きっと「めじろ」だ。
枯れた枝の中をくるくる回っている。
虫を見つけたのだろうか。

カーテンの隙間からそっと見ていると、蜜柑にきた。
気に入ったらしい。
眼に白いくまどりがあるのが可愛いい。
絶え間なく辺りを気にしながら食べている。
その時!鋭い声でやってきたのは、大きいヒヨドリ。
眼白はあっという間にいなくなった。
どうしても、小さな眼白に味方してしまう。
   
 鳴いてきて人の恋しと冬の鳥        あかね
   (ないてきてひとのこいしとふゆのとり)

寒禽の直線ばかり引いて飛ぶ        あかね
   (かんきんのちょくせんばかりひいてとぶ)
   
冬の季語;冬鳥、寒禽   秋の季語;ヒヨドリ    夏の季語;めじろ

2010年1月15日金曜日

どんど焼き


1月14日は「どんど焼き」がありました。
去年とまったく同じ場所に、同じように火の手が上がりました。
    
小さな地区10戸位が集まって「どんど焼き」をそれぞれ行います。
孫の書初めらしい書を外側の竹に貼り付けてありました。
長老のお祓いの後、火が付けられ、あっという間に炎が
上まで立ち昇りました。
青竹の爆ぜる音が空まで届くかのようです。
火が納まり熾き火になると、無病息災を願って「団子」を
焼いて食べます。私も1個戴いて焼きました。
  「どちらから来たの?」
  「向こうの方からです。」
  「ああ、台の方の人だね。」と言われました。
       
 台の人と呼ばれ加わるどんど焼き      茜
    (だいのひとといわれくわわるどんどやき)
        
 どんどの火尽きて団子の灰払う       茜
     (どんどのひつきてだんごのはいはらう)
   
冬の季語;どんど焼き

2010年1月9日土曜日

連句

半歌仙「初みくじの巻」     七日 新宿御苑にて
     
表発句 眼前当季    結ばれて音符のごとし初みくじ    茜
脇    同上        破魔矢に乗せて天まで届け     姉
第三   雑       銀輪の高層ビル群後にして      茜
四    春         ほつほつ梅の咲き出す丘に     姉 
五    春・月     ねぐらから鴉みている朧月       茜
六    春         春の潮は寄せては返す        姉
     
裏初句  雑       この度はヘアースタイル新しく    姉
ニ    雑・恋       指先触れることさえうれし       茜
三    雑・恋     ベネチアの赤いグラスに口づけを   姉
四    雑又は夏     熟れすぎ西瓜は溶けてしまえり   茜
五    夏       焼酎のロック飲み干し立ち上がり   姉
六    雑         矢沢永吉還暦になる          茜
七    秋・月     手ぬぐいを被る案山子に月明かり  姉
八    秋         雁の列行く宇宙ステーション     茜
九    秋       新豆腐の水が自慢の店開き       茜
十    雑         父が言の葉思いみるべし     姉
十一   春・花    花見あぐ頬にかかりし牡丹雪     姉 
挙句   春         若菜摘みては目瞑りて利く    姉
    
連句は、まだまだ初心者の茜と、2回目の姉ですから、疵だらけだと思います。訂正をしていきたいと思っています。

2010年1月3日日曜日

初みくじ

初詣に行きました。
歩くと往復1時間はかかる観音様です。
長い石段を考えると、いつものウオーキングスタイルです。
石段の両脇には 水仙が良い香りを醸しだしていました。
境内からは、はるかに相模湾の海光が見えます。
ただよう厳かな匂い、いつもとは違った雰囲気、
「淑気」というものでしょうか。
お参りの人もたくさんいましたが、静かな境内でした。
      
   「 今年もよろしくお願い致します 」
     
     
 結ばれて音符のごとし初みくじ      あかね
   
  (むすばれておんぷのごとしはつみくじ)
  
新年の季語; 初みくじ

2009年12月30日水曜日

実南天


晦日です。
友人のE家では田舎から届いた「実南天」が大きく活けてありました。
房の大きさといい、葉や実の艶といい、近所では見る事が
出来ない立派なものでした。
    
今年もお世話になりました。
拙いブログにお付き合い戴きましてありがとうございました。
お陰さまで恙無く今年も終わろうとしています。
又 来年もよろしくお願い致します。
  
  
玄関の友の書清し実南天          茜
    
  (げんかんのとものしょすがしみなんてん)
    
実南天;冬の季語

2009年12月25日金曜日

寒雀

   
夕暮れ時の雀の鳴き方は凄まじい。
帰巣本能なのだろうか、急く気持ちは私にもわかるような気が
する。
飛び立ったかと思うと舞い降り、あちこちと一しきり飛び回る。
どの一羽が先導しているのかわからないが、後方の雀は
遅れじと必死に付いているように見える。
速さが揃っているせいか、ひと群れとしてしか見た事がなかった。
こうして写真に撮ってみると、飛び方はそれぞれである。    
      
    
  遅れじと一途なる羽根寒雀      茜
  
  (おくれじといちずなるはねかんすずめ)
        
寒雀;冬の季語  

2009年12月14日月曜日

寒夕焼け


白樺湖へ着いた時には、もう日が翳り始めていた。
昨日降った雪が草むらを覆っている。
朝日の当たる方の斜面の雪は融けていたが、
反対側のスキー場は、人口雪も足して結構な雪の嵩である。

白樺湖を一周する木道を歩いた。
数日前の雪が、両脇に積まれて凍っている。
まだシーズンに入りたてで、スキー客は多くなく静かだった。


白樺の幹に張り付く寒夕焼け        あかね

  (しらかばのみきにはりつくかんゆやけ)

冬の季語; 寒

2009年12月6日日曜日

綿虫  花梨(かりん)の実


「台」というのは周囲よりも高い平らな土地。
地名の一部として用いられることが多い。
と辞書にあった。
我が家の辺りはかつて「台の上」と呼ばれていたらしい。

ある日交差点で信号を待っていると「わたむし」が目の前に現れた。
ふわふわと飛ぶ白い虫は、「ゆきむし」ともいい、
雪が舞っているかのようにもみえる。
風のない穏やかな日に現れる事が多い。
信号が変わって渡ると 一瞬の風にまかれて
見えなくなったしまった。


台と呼ぶ丘にわたむし来たりけり        あかね

  (だいとよぶおかにわたむしきたりけり)

冬の季語;わたむし   秋;かりんの実

2009年11月28日土曜日

ほととぎす草


満月に「ほととぎす草」を供えて撮ってみた。
父が亡くなったのは20年前、生きていれば百歳になる。
   
生涯短歌を作り続けた父の影響は大きい。
いつも思い出すのは、夏の夕日が海に沈むのを一緒に
観ていた時のことだ。
「ああ!よかなあ!」と父はきまって叫ぶのだった。
遅くなったけれども、俳句を作っている今の私を
喜んでくれるだろう。
    
   
 父忌日最期の咳のありありと      茜
     
    (ちちきじつさいごのせきのありありと)
   
冬の季語; 咳    秋の季語; ほととぎす草

2009年11月25日水曜日

紅葉散る


草津温泉へ行くのに幾通りかのルートがある。
この日は、中央高速の須玉で降り、清里を通って行くことにした。
道の側の林檎畑を観たり、野菜の直売店に寄ったりして
軽井沢を通る頃には5時間もかかっていた。
    
気がつくと紅葉の只中を走っているのだった。
風に散る黄色の葉が鮮やかだ。
車の後に、落ち葉がくるくると舞いながら付いて来た。
これより草津という看板があってからは、整備された沿道の
紅葉並木に迎えられながら行った。
寄り道にこそ、旅の楽しさがあるように思える。
     
    
素通りのつもりの村や散る紅葉        あかね
  (すどおりのつもりのむらやちるもみじ)
    
冬の季語;紅葉散る

2009年11月19日木曜日

藁塚


この時期になると、北風が川の方から吹いてくる。
寒くなってきたが、空の広がる田んぼまでくると少し穏やかだ。
稲刈りもすでに終わって、ひつじ田となっていた。
刈り取った株に新しく芽が出て、青あおとした田になっている。
ひこばえのなかには、穂をつけた株もあったが、実は入っていなかった。
脱穀された藁は次の使用があるらしく、まとめて干されていた。
小さくて藁塚というより
「藁ぼっち」と言う方が似合っている。
   
    
夕まぐれ肩寄せあえる藁ぼっち        茜
  (ゆうまぐれかたよせあえるわらぼっち))
    
秋季語:藁塚.  藁ぼっち, ひつじ田

2009年11月9日月曜日

洋種山牛蒡(ようしゅやまごぼう)

色づき始めた野山は、持てる力を出し切ろうとしているようだ。
散り行く前の美しさである。
山牛蒡(洋種)は、夏に白い花を付ける。
一度生えると毎年芽をだす丈夫な山野草だ。

根も実も毒性の強い植物らしい。
紫の実をつぶして色水にしてみた事があるけど、
味見しなくて良かった。


薄紅葉小石にヒールとられけり       あかね

(うすもみじこいしにひーるとられけり)

薄紅葉:秋の季語

2009年11月6日金曜日

柚子(ゆず)

N家からの電話で「柚子」を摘みに行った。
いつもの事ながら、鋏を用意して待っていてくださった。
摘むのが好きな私の為に。
固まって生っている柚子の枝を1本伐り、その他にも
「カボス」もいただいた。
庭中に咲いている紫のレウカンサと菊も手に余るほど。
「5000円分はあるわね」と私が言って笑った。
こうして いつも花や野菜を戴いている。


柚子一枝剪れば一本揺れにけり       あかね

   (ゆずいっしきればいっぽんゆれにけり)   

柚子:秋の季語

2009年10月30日金曜日

俳句日和

         (現在も採れるE家から今日の差し入れミニトマト)

10月18日にNHKで「俳句日和」という番組があった。
応募約6千句の中から、選者6人による大賞と100選があり、その100選に私の句も入選した。
題は「手」

手の甲に乗せて味見の菊膾      茜   
  (てのこうにのせてあじみのきくなます)

何はともあれうれしいものだ。
ちなみに大賞の方も知っている方でした。


秋の季語:菊膾(きくなます)

2009年10月27日火曜日

蟷螂(かまきり、とうろう)

                       (写真をクリックしてください)               
風の抜ける門の上に、蟷螂が立っていた。
睥睨するかのように、見下ろしていた。
いつから此処へいたのだろう。
緑は目立つから何処かへお行きと、近づくと
鎌を挙げて向かってきた。
カメラを近づけると、さらに突進してきた。
わかった、わかった、好きにしてください。

蟷螂の鎌を畳みてまだやる気         茜

(とうろうのかまをたたみてまだやるき)

蟷螂(とうろう、かまきり):秋の季語

2009年10月22日木曜日

秋草


N家の庭はいつも花が溢れている。
紫は レウカンサ、赤はパイナップルセージ、
橙色はマリーゴールドだ。
他に挙げるときりがない程である。
ほとんどが「宿根草」だから、秋にはいつもこんな花に出会える。
  「今年のレウカンサは勢いがありますね。」
それで、つい話しこんでしまう。


 秋草に出会いて今日の満たさるる       あかね

  (秋くさにであいてきょうのみたさるる)

2009年10月20日火曜日

翡翠、かわせみ


翡翠(かわせみ)を初めて撮ることができた。
目の前に来て止まってくれた。
湿地の池を通りかかると、まるで待っていたかのように
すーっと来てくれた。
幾枚か望遠で撮ると、またどこかへ飛び去った。
塒(ねぐら)が近くにあるに違いない。



木道の幾折れもして水澄めり         茜
   (もくどうのいくおれもしてみずすめり)

季語:翡翠(夏)、水澄む(秋)

2009年10月11日日曜日

木蓮の実(もくれんのみ)


まるで恐竜が首を出しているようだ。
広い屋敷の入り口に、大きな紫木蓮が咲いていたのは
春だった。  
今はごつごつとした赤い実をつけている。
あの優雅な紫木蓮が、こんな姿に変貌するとは
気がつかなかった。

屋敷は閑散として、マンションが建つらしい看板があった。
この辺りの大きな家は次々と姿を消し、区分けされて
売られていく。
この大きな紫木蓮も、伐採されてしまうのだろうか。

   
   
売り出され寡黙なる家木の実落つ     茜
  
(うりだされかもくなるいえきのみおつ)
秋の季語:木の実落つ

2009年10月7日水曜日

稲



稲刈りが始まった。
雀の集中攻撃から守る為に、いっせいに刈り入れをする
のだと聞いたことがある。
こんなに広いのに、大きなコンバインが乗り入れる所を
まだ見たことがない。いつか遭遇してみたいものだ。
  
稲の黄があふれ風きて尚あふる        あかね
   
 (いねのきがあふれかぜきてなおあふる)

季語:稲

2009年9月30日水曜日

ザワークラフト

ザワークラフトの酸っぱさが好きで、もう1年も作り続けている。キャベツの漬物である。   
  
<失敗しない作り方>
  キャベツ    1個 を千切りにする。
  塩        小3 (少ないように見えるがこれは厳守)
  ローリエやフェンネルの葉を入れても良い。
    
上の材料をビニール袋に詰めて空気を抜く。
「真空パック状態」にするわけです。
そうして常温で4日目が、この写真だ。キャベツ1個分である。
酸っぱさ80%  自然発酵の酸っぱさ、いい出来である。
あと2日も置いたら、冷蔵庫へ袋のまま
真空パック状態で保存する。
ビニール袋を使って、最後まで空気に触れさせないのがコツだ。
    
<紫蘇酢>
  お酢の中に青紫蘇を入れるだけ。
  紫蘇の香りの酢が出来る。まろやかな味だ。
  冬になって使うと、きっとうれしい食卓になるだろう。   
   
 瓶詰のラベル張替え小鳥来る      あかね
      (びんづめのらべるはりかえことりくる)
水澄みて身の内に湧く風少し      あかね
      (みずすみてみのうちにわくかぜすこし)
       
小鳥来る、水澄む(秋の季語)